事実婚を選ぶ人は増えているのか?データと実体験から考えてみた
こんにちは、やまもです。
僕たちは事実婚という形で生活していますが、実際のところ「事実婚を選ぶ人って増えているの?」と気になる方も多いと思います。
今回は、そのあたりをゆるく考えてみたいと思います。

事実婚を選ぶ人は増えているのか?
結論からいうと、事実婚を選ぶ人が増えているのかどうかは、はっきりとはわからないというのが正直なところです。
理由はシンプルで、事実婚は「婚姻届を出さない関係」だからです。
そのため、国としても正確な人数を把握することができません。
整理すると、こんなイメージです。
・法律婚:婚姻届があるので、国が人数を把握できる
・事実婚:届出がないので、正確な人数はわからない
とはいえ、まったくデータがないわけではありません。
例えば、内閣府の事実婚の実態についての調査では、「事実婚・内縁のパートナーがいる」と答えた人は、だいたい2〜3%ほどとされています。
また、慶應義塾大学の阪井裕一郎氏と一般社団法人あすにはが行った調査でも、20〜59歳の約1万人のうち、約2%の人が事実婚と回答しています。
つまり、ざっくりいうと100人いたら2〜3人くらいは事実婚というイメージです。
こうして見ると、めちゃくちゃ多いわけではないですが、「かなり珍しい」というほどでもない、ちょうどその中間くらいの存在といえそうです。
一方で、この2〜3%という数字の人たちが、事実婚について隠さずに回答してくれたことで、少しずつ社会的な認知も広がってきているのではないかと感じています。
実際に、あんぽん(相方)の職場では、事実婚でも法律婚と同じように結婚休暇を取れる制度があり、そのおかげで長期の旅行(ハネムーン)にも行くことができました。
こうした変化を見ると、制度や理解が少しずつ整ってきているのを実感します。
だからこそ、声をあげてくれたこの2〜3%の人たちには、事実婚をしている身として、個人的にはすごく感謝しています。
事実婚を選ぶ人が増えている理由として考えられること
事実婚を選ぶ人が増えているように見える背景には、単に「結婚したくない人が増えた」というだけではなく、結婚に対する考え方や、社会の空気そのものが少しずつ変わってきたことがあると思います。
結婚の形は1つではないと考える人が増えてきている
まず大きいのは、「結婚の形は1つじゃなくてもいい」と考える人が増えてきたことです。
ひと昔前までは、結婚といえば法律婚が当たり前だったと思います。
でも今は、
- 結婚してもしなくてもいい
- 子どもを持つかどうかは自分たちで決めたい
- 周りに合わせるより、自分たちに合う形を選びたい
と考える人も増えています。
つまり、「普通はこうするもの」という考え方よりも、「自分たちはどうしたいか」を大事にする人が増えてきたということです。
事実婚は、まさにそうした考え方と相性がいい選択肢の1つだと思います。
苗字を変えたくないと考える人がいる
事実婚が注目される理由として、苗字の問題も大きいです。
法律婚をすると、日本では夫婦が同じ苗字にする必要があります。
そのため、
- 今の苗字で仕事をしてきた
- 苗字が変わることに抵抗がある
- 自分の名前をそのまま大切にしたい
と考える人にとっては、法律婚が少しハードルの高い選択に感じられることがあります。
実際、名前が変わることで、仕事や人間関係、各種手続きなどに負担を感じる場面も少なくありません。
もちろん、苗字を変えることを気にしない人もいますが、「苗字を変えたくないから、婚姻届は出さずに一緒に暮らす」という選択をする人がいるのも自然な流れだと思います。
親の結婚生活を見て前向きになれない人もいる
これは少しデリケートな話ですが、育ってきた家庭環境の影響もあると思います。
例えば、
- 親が不仲だった
- 家庭の中でつらい思いをしてきた
- 「結婚=幸せ」というイメージを持てない
こうした経験があると、法律婚に対して抵抗を感じる人もいます。
「誰かと一緒に生きたい」という気持ちはあっても、「結婚(法律婚)という形にはどうしても前向きになれない」というケースもあります。
そういう人にとって、事実婚は「パートナーと一緒に生きる」と「法律婚をしない」の間にある、現実的な選択肢です。
これは決してわがままでも中途半端でもなく、その人なりに安心できる形を探した結果だと思います。
僕のパートナーのあんぽんも、このケースに当てはまります。
無理に普通に合わせなくてもいいと思う人が増えている
今は昔よりも、「みんなと同じじゃなくてもいい」という考え方が広がってきています。
例えば働き方でも、
- 出社や正社員だけが正解ではない
- 在宅ワークやフリーランスという選択肢がある
- 生き方や暮らし方は人それぞれ
という価値観が広がっています。
こうした流れの中で、「普通はこう」という力が少しずつ弱くなってきている気がします。
だからこそ、事実婚のような選択肢も、以前より自然に考えられるようになってきたのだと思います。

実際に事実婚をしている身で感じること
事実婚は婚姻届を出すわけではないので、自分たちのまわりでどれくらい増えているのかを、数字ではっきり実感することはできません。
それでも、実際に事実婚をしているからこそ感じることはあります。
事実婚という言葉への違和感が少なくなっている
まず感じるのは、「事実婚」という言葉自体に違和感を持つ人が減ってきていることです。
少し前までは、
- 同棲と何が違うの?
- まだ結婚していないってこと?
- 内縁ってこと?
というように、言葉そのものがうまく伝わらないことも多かったかもしれません。
でも最近は、「事実婚っていう形もあるよね」くらいの温度感で、なんとなく理解している人が増えてきたように感じます。
もちろん、まだ全員が知っているわけではありませんが、少なくともまったく通じない言葉ではなくなってきたなという感覚です。
「そういう形もありだよね」と言われることがある
実際に事実婚をしていて、「それもありだよね」と言ってもらえることもあります。
例えば、
- 自分たちが納得しているならいいと思う
- 2人がうまくいっているなら形は自由だよね
- 今はそういう選び方もあるよね
といった感じです。
おそらく以前だったら、「結婚するなら籍を入れるのが当たり前」という空気がもっと強かったと思います。
でも今は、法律婚だけが唯一の正解ではないと考える人も、少しずつ増えてきているように感じます。
結婚式(パーティー)でも特別扱いされることはほとんどなかった
僕たちは事実婚という形で結婚式(パーティー)を行いました。
その中で、「事実婚だから困る」という場面は、ほとんどありませんでした。
会場見学や契約、打ち合わせなどでも、事実婚だからといって強い違和感を出されたり、特別な扱いをされたりすることはほぼなかったです。
もちろん、言い方や伝え方を少し気にする場面はありましたが、全体としては「珍しいかもしれないけど、特に問題はない」という空気感でした。
このあたりも、事実婚という形が少しずつ知られてきているからこそだと思います。

まだ説明が必要だと感じる場面もある
一方で、実際に事実婚をしていると、
- なんで籍を入れないの?
- それって結婚していることになるの?
- いつかはちゃんと結婚するの?
といったことを聞かれる場面もあります。
相手に悪気があるわけではなくても、「法律婚が当たり前」という前提で話されることはまだ多いです。
僕たち自身も、事実婚に対して偏見のある反応を受けたことはあります。
なので、事実婚は少しずつ知られてきている一方で、まだ説明が必要な場面もあるというのが、かなりリアルな感覚です。

事実婚は増えているというより、言いやすくなってきたのかもしれない
ここまで、「事実婚を選ぶ人は増えているのか?」というテーマについて、データとして見える部分と、僕たち自身の実感の両方から整理してきました。
結論として、事実婚を選ぶ人が実際にどれくらい増えているのかは、はっきりとはわかりません。
ただ、昔よりも「事実婚」という言葉が知られるようになってきているのは確かですし、僕たち自身も「そういう形もあるよね」と受け止めてもらえる場面が、少しずつ増えてきたように感じています。
なので、事実婚を選ぶ人が急激に増えたというよりも、「事実婚という選択を言いやすくなってきた」という印象です。
とはいえ、僕たちは周りに多いか少ないかで事実婚を選んだわけではありません。
自分たちにとって無理がなく、納得できる形を考えた結果として、事実婚という選択になりました。
だからこそ本当に大事なのは、増えているかどうかではなく、自分たちに合っているかどうかだと思っています。
多数派の意見や世間の正解に合わせるのではなく、自分たちがどう生きたいのか、どんな関係でいたいのかを、2人で話し合いながら決めていくことが、いちばん大切なことなんじゃないかなと感じています。
僕たちもまだ途中ですが、これからも自分たちなりの事実婚の形を、無理なく続けていけたらいいなと思っています。
ということで、今回はこのあたりで終わりにします。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、また。
