事実婚はずるいのか?言われた時の返し方と当事者のリアルな本音
ネットやSNSを見ていると、「事実婚はずるい」という言葉を見かけることがあります。
もしかすると、親や彼氏、職場の誰かから「事実婚なんてずるい」と言われて、モヤモヤしている人もいるかもしれません。
僕自身も事実婚を選んで生活していますが、正直「ずるい」と言われてもピンとこないというのが本音です。
むしろ、ちゃんと中身を見ていくと「どちらかというとリスクやデメリットのほうが多いのでは?」と感じる場面のほうが多かったりします。
そこでこの記事では、
- そもそも事実婚が「ずるい」と言われる理由
- 親・彼氏・職場などに「ずるい」と言われた時の返し方
- 実際にあったエピソードと乗り切った方法
- それでも、「ずるい」という言葉に振り回される必要がない理由
を、当事者の立場からお伝えします。
「ずるい」って言われたときに使える具体的な返答も載せているので、参考になればうれしいです。

事実婚が「ずるい」と言われる4つの理由
まずは、なぜ「ずるい」という言葉が出てくるのかを整理してみます。
理由がわかると、相手が本当は何にモヤモヤしているのかが見えてきて、感情的にならずに考えられたり、返しやすくなったりすると思います。
法律婚の責任を負っていないように見える
法律婚の場合、婚姻届をはじめ、いろんな手続きが必要になります。
もし別れるとなったときも、離婚手続きが必要です。
そのため、
- 責任を負わずに夫婦のように生活している
- 簡単に別れられるから楽なのでは?
というふうに見えて、「ずるい」と感じる人がいるようです。

メリットだけ取っているように見える
事実婚であっても、
- 結婚式をする
- 夫婦のように生活する
- 周囲にパートナーとして紹介する
といったケースはよくあることです。
それなのに、
- 苗字を変えない
- 戸籍を変えない
- 離婚手続きが必要ない
といった、面倒を回避してるように見える部分があるので、「いいとこ取りでは?」と感じる人もいます。

「結婚=法律婚」のフレームから外れることへの違和感
日本では、やはり「結婚=法律婚」という考え方が一般的です。
そのため、籍を入れないままパートナーとして暮らしている状態に対して、
- それって本当に結婚なの?
- 中途半端なのでは?
という違和感を持たれることがあります。
その違和感が、ストレートな批判の言葉として「ずるい」と表現されるケースです。
実際に自分たちも、このパターンで「非常識」と言われたことがあります。

自分のパートナーへの不信感が投影されている
相手から事実婚を提案された側が、
- 本当は結婚したくないだけでは?
- 責任を取りたくないだけでは?
と感じてしまうケースもあります。
つまり、事実婚そのものへのモヤモヤというより、目の前のパートナーへの不安が「ずるい」という言葉に変換されているというパターンです。
これは比較的多いパターンでもあるので、これに対する適切な返し方は後で別枠で紹介します。
【場面別】事実婚はずるいと言われた際の返し方
ここからが本題です。
「事実婚はずるい」と言われたときに、実際に使った返し方や、使えそうだなと思った返し方を場面別に紹介します。
押しつける気はなくて、「こういう言い方もあるよ」くらいの参考になればうれしいです。
親に「責任から逃げてる」と言われたとき
「籍を入れる入れないより、ふたりで生活していく覚悟のほうが大事だと思ってる」
「その覚悟はちゃんと持ってるよ」
親に「責任から逃げてる」と言われたときは、責任の話を、紙の話から生活の話にずらすイメージで答えるといいと思います。
親の世代だと「責任=戸籍」というイメージが強いので、責任の定義そのものを更新してもらう感じです。
親への伝え方そのものに不安がある方は、以下の記事を参考にしてください。

親に「世間体が悪い」と言われたとき
「自分たちの世代は、籍を入れてない夫婦も普通にいる時代だよ」
「だから心配しなくて大丈夫」
「世間体」という抽象論には、「世間の常識・一般論がもう変わっている」という事実で返すのが効果的なのかなと。
実際に事実婚が増えている・一般的になっていることを、具体的な数字などを使って伝えるとさらに強くなります。
親に強く反対されてしまったときの向き合い方は、以下の記事に詳しく書いています。

彼氏・彼女に「本当は結婚したくないだけでしょ?」と言われたとき
「結婚したくないというより、苗字を変えたくないだけ。あなたと一緒にいたいのは本当」
「結婚したくないというより、〇〇な(苗字を変えたくない)だけ」
「あなたと一緒にいたいのは本当」
これは前述の「不信感投影パターン」への返しです。
相手の不安が膨らんでしまわないように、否定からは入らず、「相手と一緒にいたい気持ちは本当」としっかり伝えるのが重要です。
あとは、自分の気持ちを言葉だけではなく、普段からの行動で示すのが一番かなと思います。

職場で「結婚式するなら籍入れたら?」と言われたとき
「式はふたりの節目のためにやるんですが、苗字は仕事的にも変えたくなくて」
「手続きはまた別軸で考えています」
職場の人は、キャリアの延長で苗字を変えたり、手続きをしたりする面倒さを理解している人も多いはずです。
なので、仕事文脈に乗せると納得されやすいです。

友人に「子どもができたらどうするの?」と言われたとき
「そのときに合わせて選択する予定」
「もちろんデメリットもあるから、ちゃんと考えてから決めるよ」
事実婚と子どもの問題は実際に複雑なので、「考えてないわけじゃない」と伝えるのが大事です。
実際に自分たちもこのパターンに当てはまるので、子どもに関してはこのように答えるのが多いかなと思っています。
知り合いに「いいとこ取りじゃん」と言われたとき
「いいとこ取りに見えるかもですが、税金や相続では結構不利ですよ」
「たぶん思ってるより損しています」
あまり親しくない・関係のない知人に深く接しても消耗するだけなので、事実だけ淡々と伝えておくのが安全かなと思います。

「ずるい」と言われ続けて疲れたとき(自分への返し)
「全員に納得してもらわなくていい」
「納得してくれる人とだけ深く話せばいい」
もし周りから「ずるい」と言われ続けて疲れたときは、自分の中で唱える言葉として用意しておくといいと思います。
全員とわかりあうのは難しいので、ある種諦めたり、自分の中で消化したりする方法を持っておくと楽になります。
事実婚は本当にずるいのか?
事実婚という選択をした当事者の立場からすると、ポジショントークに聞こえてしまうかもしれませんが、僕自身は事実婚を「ずるいこと」だとは思っていません。
正直なところ、ここまで紹介してきたような意見を見ても、誰が判断しているのか、何をもって「ずるい」と言っているのかがよくわからないというのが本音です。
自分たちの場合は、ただこの形が自分たちには合っていると思ったから事実婚という形を選んだだけです。
誰かから何かのメリットを奪っているわけでもありませんし、特別な得をしている感覚もありません。
また、事実婚であっても、ふたりで生活をしていく以上は当然責任があります。
一緒に暮らしていくこと、将来のことを考えること、相手の人生を尊重することなど、関係性に対する責任がなくなるわけではありません。
なので、「責任から逃げている」という感覚も、自分たちの中にはまったくありません。
そもそも事実婚は誰かと競い合っているものではない
もしかすると、事実婚と法律婚を対立するものとして考えている人もいるかもしれません。
ただ、僕自身は「そもそも誰と何を競い合っているんだろう?」と思ってしまいます。
事実婚は、誰かと優劣をつけるようなものではありません。
ただ当事者同士の考え方や価値観の違いによって選ばれる形の1つだと思っています。
自分たちが納得しているのであれば、そこに優劣はないはずです。
「ずるい」という言葉に振り回される必要はない
だからこそ、「ずるい」という言葉に振り回される必要はないのかなと思います。
もしかすると、これから事実婚を考えている人の中には、周囲の目や批判が気になっている人もいるかもしれません。
でも、「ずるい」という言葉は、あくまで誰かの感情や印象に過ぎません。
事実婚でも法律婚でも、大切なのは周りがどう思うかではなく、自分たちがどうしたいかだと思います。
制度面を見たら、事実婚はずるいどころか、むしろリスクやデメリットがあるのも事実です。
それでも僕たちは、自分たちの性格や考え方に合っていると思って事実婚を選び、この形をポジティブに捉えて、今の生活を楽しんでいます。
なので、お互いにしっかり話し合って、自分たちが納得できる形を選べば、それで十分なのではないかなと思います。
もし「事実婚はずるい」と言われてモヤモヤしたり、不安に感じたりしている人は、返し方を1つ持っておくだけでもだいぶ気持ちが変わってきます。
今回紹介した中から使えそうと感じたものだけでも、引き出しに入れておいてもらえたらうれしいです。
ということで、今回はこのあたりで終わりにします。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、また。
