事実婚はどう説明する?「なんで結婚しないの?」と聞かれたときの答え
こんにちは。やまもです。
事実婚で生活していると、「なんで結婚しないの?」「籍は入れないの?」と聞かれる場面が、地味にちょこちょこあります。
聞いてくる人に悪気があるわけではなく、たいていは純粋に気になっているだけです。
ただ、いざ説明しようとすると、「なんて言えば一番スムーズなんだろう」と、毎回少し考えてしまうことがあります。
なので今回は、実際に事実婚として生活している立場から、「なんで結婚しないの?」と聞かれたときの説明の仕方や、相手ごとの伝え方について書いていきます。

「なんで結婚しないの?」と聞かれたときの説明方法
あらためて考えてみると、事実婚について聞かれたときに、僕がよく使っているフレーズはだいたい次の4つです。
- 今のところ、籍を入れるメリットを感じていない
- 自分たちらしくいられて、この形が合っていると思った
- もしかしたら今後籍を入れるかもしれないけど、今はこの形
- 両家顔合わせや結婚式みたいなことはした
相手やその場の空気感によって、さらっと一言で済ませることもあれば、いくつか組み合わせて説明することもあります。
今のところ籍を入れるメリットを感じていない
事実婚について友達などに聞かれたときは、「今のところ、籍を入れるメリットを感じていないからかな」と説明することが多いです。
「絶対に結婚したくない」という強い意思があるわけではなく、あくまで「今は必要性を感じていない」というニュアンスです。
深い思想があるというより、現状の自分たちにとっては、このままで十分だと感じている感覚に近いです。

自分たちらしくいられて、この形が合っている
もう1つよく伝えるのが、「自分たちらしくいられて、この形が合っていると思ったから」という説明です。
事実婚を適当に決めたわけでも、何かから逃げるために選んだわけでもありません。
ふたりで話し合ったうえで、「今の自分たちにはこれが自然だよね」と思えた選択だということは、なるべく伝えるようにしています。
以前、母親から「本当に籍を入れなくて大丈夫なの?」と聞かれたこともありました。
そのときも、否定というより心配から出た言葉だと感じたので、「今のところ困っていることはないし、大丈夫」と落ち着いて返しました。
こういうときは、感情的に反論するよりも、「ちゃんと考えたうえで選んでいる」という姿勢を見せることが大事なのかなと思っています。

今後籍を入れるかもしれないけど、今はこの形にしている
「もしかしたら今後、籍を入れるかもしれないけど、今はこの形かな」と説明することもあります。
僕自身、事実婚という形にものすごく強いこだわりがあるわけでも、法律婚に強い不満があるわけでもありません。
状況が変われば、選択も変わるかもしれないと思っているからこそ、「法律婚か事実婚か」という対立構造にしすぎず、「今の自分たちはこの形を選んでいる」というスタンスで伝えるようにしています。

両家顔合わせや結婚式のようなこともしている
僕たちは法律婚ではありませんが、両家顔合わせや結婚式(パーティー)も行いました。
なので、「事実婚って、なんとなく中途半端なんでしょ?」という空気を感じたときは、「両家顔合わせもしたし、結婚式みたいなこともしたよ」と説明することがあります。
特に顔合わせは、まだ何も決めていない同棲段階で行ったので、その話をすると驚かれることもあります。
籍を入れているかどうかだけで見ると、法律婚とは違います。
ただ、自分たちなりに節目を作ったり、家族に伝えたり、関係性を形にしてきたりはしています。
そういう事実そのものが、「中途半端にしているわけではないよ」という説明材料になっている気がします。


事実婚の説明の深さは相手によって変えていい
事実婚について説明するときに、僕が一番大事にしているのは、「誰にでも同じ熱量で説明しなくていい」という考え方です。
相手との関係性によって、どこまで話すか、どう伝えるかは変えていいと思っています。
むしろ、相手によって説明の深さを変えたほうが、お互いにラクです。
友達には気楽にフラットに話す
友達に対しては、仕事のプレゼンみたいに、1から10まで説明して納得してもらおうとは思っていません。
「今のところ、籍を入れるメリットを感じていないんだよね」くらいで伝えることが多いです。
たいていは「へー、そうなんだ」とか、「たしかに、そういう考え方もあるよね」といった反応で終わります。
事実婚について、そこまで深掘りしてくる人もあまりいません。
そもそも、長く付き合ってきた友達との関係が、籍を入れるか入れないかで大きく変わるわけでもないと思っています。
なので、友達に対しては、あまり構えずに気楽に話すことが多いです。

親には少し丁寧に伝える
一方で、親に対してはもう少し丁寧に伝えました。
僕の場合は、いきなり「事実婚をする」と切り出したわけではありません。
まずは「籍は入れないけど、結婚式(パーティー)はすることにした」という順序で伝えました。
最初から制度名を出すと、それだけで身構えられてしまう可能性があります。
だからこそ、自分たちの場合は、結婚式(パーティー)というポジティブな話題とセットで伝えたのがよかったと感じています。
もちろん、親との関係性や価値観によって、伝え方は変わると思います。
ただ、親に対しては「ちゃんと考えたうえで選んでいる」ということが伝わるように、少し丁寧に話すほうがいいのかなと思います。

職場・仕事関係では必要以上に詳しく話さない
職場や仕事関係では、自分から事実婚のことを詳しく話すことはほとんどありません。
聞かれたときに、「籍は入れないんですが、結婚式はしました」くらいで最小限に答えることが多いです。
仕事関係の人に、毎回事実婚の考え方や背景までフルで説明するのは、正直かなり大変です。
それに、相手もそこまで詳しい説明を求めているとは限りません。
なので、職場や仕事関係では、必要な範囲だけ伝えて、説明コストを下げることを優先しています。
事実婚だからといって、すべての人に自分たちの考えを深く理解してもらう必要はありません。
相手との距離感に合わせて、話す量を調整するくらいでちょうどいいと思っています。

事実婚に対してネガティブな含みを感じたときの向き合い方
事実婚について説明していると、たまに「ずるい」「無責任」「変わってるね」といった、少しネガティブな含みを感じる場面もあります。
ただ、これは相手の価値観が表に出ているだけでもあります。
だから、そこで毎回まっこうから反論する必要はないと思っています。
ここでは、事実婚に対してネガティブな含みを感じたときの向き合い方をまとめておきます。
それぞれ個別記事でも詳しく書いているので、具体的な返し方を知りたい場合は、あわせて読んでみてください。
「ずるい」「逃げている」と言われたら
事実婚に対して、「責任から逃げているだけでしょ」「いいとこ取りじゃん」と言われるケースがあります。
そう言われたときは、責任の話を「紙の手続き」だけで考えるのではなく、「実際の生活」の話として返すといいと思っています。
例えば、籍を入れていなくても、一緒に暮らして、生活費を分担して、将来のことを話し合って、お互いの人生に関わっているなら、そこにはちゃんと責任があるはずです。
事実婚は、ずるいわけでも、逃げているわけでもありません。
あくまで、自分たちで考えて選んだ形です。
どうしても「籍を入れているか」「婚姻届を出しているか」だけで判断する人もいます。
だからこそ、自分たちはちゃんと話し合ったうえで、この形を選んでいるということを、落ち着いて伝えられれば十分だと思います。
場面別の具体的な返し方は、こちらの記事にまとめています。

「無責任」「中途半端」と思われていそうなとき
直接言われることは少なくても、なんとなく「無責任」「中途半端」といったイメージで見られていそうだなと感じる場面もあるかもしれません。
でも、制度の形と責任感は、必ずしもイコールではないと思っています。
法律婚をしていても無責任な人はいるかもしれないし、事実婚でも責任を持って一緒に暮らしている人はいます。
大事なのは、外からどう見えるかよりも、ふたりの間でちゃんと向き合えているかどうかです。
自分たちが納得してこの形を選び、日々の生活の中でお互いに責任を持っているなら、必要以上に引け目を感じる必要はないと思います。
堂々としていれば、それで十分です。
「事実婚は無責任なのか?」というテーマについて、当事者として正直に考えたことは、以下の記事に書いています。

「変わってる」「非常識」と言われたら
僕たちは、実際に人づてに「非常識だね」と言われていたと聞いたこともあります。
さすがにそのときは、「言いすぎやろ」と思いました(笑)。
でも、今は「まあ、そういう価値観の人もいるよね」と受け止めています。
事実婚は、まだまだ一般的な選択とは言いきれないので、人によっては理解しにくい部分もあるのだと思います。
ただ、理解されにくいからといって、自分たちの選択が間違っているわけではありません。
全員にわかってもらおうとすると、かなりしんどくなります。
だからこそ、わかってくれる人を大事にすることも大切だと思っています。
事実婚に対する偏見への向き合い方や、味方でいてくれる人の存在の大きさについては、以下の記事に詳しく書いています。

事実婚を説明するときに意識していること
ここまで、相手別・言われ方別に書いてきましたが、すべてに共通して根っこにあるのは、「できるだけフラットでいること」です。
正解を語りたいわけでも、自分の考えを押し付けたいわけでもありません。
あくまで、「自分たちはこう考えて、この形を選んでいるよ」と共有するくらいのイメージです。
否定や論破から入らない
事実婚や自分たちの選択に対して何か言われても、「それは違うよ」と論破しにいくことは、ほとんどありません。
もちろん、モヤッとすることがないわけではありません。
ただ、相手には相手の価値観がありますし、そこで毎回ぶつかりにいくと、こちらも疲れてしまいます。
なので、「自分たちはこんな感じかな」と、やわらかく返すくらいがちょうどいいと思っています。
理解してもらうために話すことはあっても、相手を言い負かすために話す必要はないのかなと感じています。
自分から積極的には言わない
そもそも、自分から「僕たち、事実婚なんです!」とわざわざ宣言することはあまりありません。
隠しているわけではありませんが、聞かれたら答える、必要があれば説明するくらいのスタンスです。
事実婚は自分たちにとって大事な選択ではあります。
ただ、すべての場面で詳しく説明しなければいけないものでもありません。
相手との関係性や、その場の流れに合わせて、必要な分だけ話せばいいと思っています。
強い言葉は必要なときだけ
親に対しては、「自分たちの人生だから、自分たちで決めさせてほしい」というニュアンスを伝えたこともあります。
でもこれは、近い関係だからこそ出てきた言葉です。
普段、友達や職場の人に対して、そこまで強い言い方をすることはほとんどありません。
毎回そんな熱量で説明していたら、こちらも疲れてしまいます。
事実婚を選んでいるからといって、常に戦う姿勢でいる必要はありません。
- 必要なときにはちゃんと伝える
- でも、普段はできるだけフラットに、無理のない温度感で話す
このくらいのスタンスでいるのがいいのかなと思います。
最後に
事実婚の説明は、たしかに簡単ではありません。
「結婚=入籍」という前提がまだまだ強い社会では、どうしても疑問を持たれやすいのが現実です。
それでも、
- なぜ今は入籍しないのか
- 将来の可能性をどう考えているのか
- お互いが納得したうえで決めたのか
このあたりが自分たちの中で整理できているなら、その選択は十分に「自分たちなりの答え」だと思います。
事実婚を選んだからといって、すべての人に完璧に説明できる必要はありません。
相手によって伝え方を変えてもいいし、必要以上に深く話さなくても大丈夫です。
大事なのは、誰かを納得させることよりも、自分たち自身が納得できているかどうかだと思っています。
やましさがなく、何度も話し合ったうえでの判断で、今いちばん納得できる形なのであれば、その説明は堂々としていていいはずです。
ということで、今回はこのあたりで終わりにします。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、また。
