【女性視点】事実婚を選んでよかったことをパートナーに聞いてみた
こんにちは。やまもです。
以前このブログで、男性視点で事実婚を選んでよかったことを書きました。
ただ、そのテーマを書いたあとに「これはあくまで、僕から見た事実婚の話だな」と思いました。
事実婚は、ひとりで選ぶものではなく、ふたりで選ぶものです。
僕が「この形でよかった」と感じていることと、パートナーが「よかった」と感じていることは、完全に同じではないはずです。
そこで今回は、事実婚を選んだ女性側、つまり僕のパートナーに「事実婚を選んでよかったことは何か」を直接聞いてみました。
- 事実婚に興味はあるけれど、女性側は実際どう感じているのか
- 法律婚を選ばないことに、不安や後悔はないのか
そういった本音が気になる方に向けて、できるだけ本人の言葉に近い形で書いていきます。
1つだけ先にお断りしておくと、女性だからといって、全員が同じように感じるわけではありません。
この記事は、あくまで僕のパートナー個人の感覚を聞いたものです。
同じ事実婚でも、感じ方は人によって違うと思うので、これは「事実婚は最高」「だからみんな事実婚にすべき」という話ではありません。
あくまで、事実婚を選んだひとりの女性が、どんなところをよかったと感じているのかという体験談として読んでもらえたらうれしいです。

パートナー(女性)が事実婚を選んでよかったこと
先に結論からお伝えします。
あんぽん(パートナー)に聞いてみたところ、「事実婚を選んでよかったこと」は、大きく次の3つに整理できました。
- 「結婚したくない」という気持ちを汲んでもらえたこと
- 話し合える相手と人生を歩めること
- 事実婚をきっかけに、人間関係を見直せたこと
特にあんぽんにとって大きかったのは、自分の気持ちを否定されなかったことでした。
法律婚を選ばない理由は、人によってさまざまだと思います。
ただ、どんな理由であっても、「普通は結婚するものだから」と流されるのではなく、自分の感覚を一度ちゃんと受け止めてもらえたこと。
それが、事実婚を選んでよかったと感じている一番大きな理由のようです。
ここからは、この3つを1つずつ深掘りしていきます。

「結婚したくない」という気持ちを汲んでもらえた
あんぽん(パートナー)がまず挙げたのが、「自分の気持ちを受け止めてもらえた」ということでした。
あんぽんは、「結婚したくないっていう気持ちを、そのまま受け止めてもらえたのが大きい」と話していました。
昔から結婚はしたくなかった
あんぽんは、14歳の頃から「結婚したくないな」と思ったまま過ごしてきたそうです。
そのうえで、大人になってからも「やっぱり結婚という形は取りたくない」という思いは消えなかったと話していました。
その理由をひと言で説明するのは難しいようです。
ただ、少なくとも「いつか結婚するのが当たり前」という感覚は、昔からあまりなかったそうです。
念のため補足しておくと、ここで言う「結婚したくない」は、相手を好きじゃないとか、一緒にいたくないという話ではありません。
婚姻届を出して籍を入れる、いわゆる法律婚という形を取りたくない、という意味です。
好きな人と一緒にいたい気持ちと、籍を入れたい気持ちは、あんぽんの中では別物なのだと思います。
だから事実婚は、好きな人と一緒にいることと、法律婚を選ばないことを、どちらも諦めずに済む選び方でもありました。
付き合う前から共有していた
この気持ちは、実は僕たちが付き合う前から共有していたものです。
あんぽんはもともと、付き合う段階で「結婚はしたくない」と言っていました。
僕自身も、結婚という形に強い思いがあったわけではありません。
なので、その考えにはわりとすんなり同意できました。
むしろ、価値観が近かったことが、付き合うことになった背景の1つでもあります。
世間一般だと、ある程度の年齢になると「次に付き合う人=結婚相手」のような雰囲気があるのかもしれません。
でも僕たちは、最初から「結婚するかどうか」を重く背負いすぎるのではなく、まずは一緒にいてどう感じるかを大事にして付き合い始めました。
自分の気持ちを否定されなかった
あんぽんからすると、「結婚したくない」という気持ちは、ずっと持っていたものです。
ただ、それを口に出したときに、相手にどう受け止められるかはわからなかったと思います。
「一緒にいるなら結婚するのが普通でしょ」と言われる可能性もあったはずです。
でも少なくとも僕は、その気持ちに否定的な反応はしませんでした。
「籍は入れたくない」という思いを、わがままだとも、逃げだとも思いませんでした。
結果として、あんぽんは「結婚という形を取りたくない自分」のままで、一緒に過ごせているのだと思います。
ちなみに、あんぽんから「ここぞ」と身構えて切り出されたわけではありません。
付き合う前のわりと早い段階で、さらっと「結婚はしたくない」と伝えられました。
このあたりは、相手や関係性によると思います。
ただ、「結婚したくないなんて、かなり重く切り出さないと言えない」と思い込んでいる人にとっては、案外そうでもないんだな、という参考にはなるかもしれません。

話し合える相手と人生を歩める
次にあんぽん(パートナー)が大事だと話していたのが、「話し合えること」そのものの価値でした。
籍を入れているかどうかよりも、何かあったときにちゃんと向き合って話せる相手かどうか。
この先を一緒に生きていくうえでは、そこがすごく大きいと感じているようでした。
大事なときにちゃんと向き合える
正直に書くと、あんぽんに「話し合ってよかった具体的なエピソードは?」と聞いても、これといった場面はすぐには出てきませんでした。
というのも、普段の僕たちはかなりゆるいです。
毎日のように深い話や真剣な話をしているわけではありません。
でも、大事なことを決める場面では、ちゃんと話し合える。
あんぽんは、「普段から深い話をしているわけじゃないけど、大事なときに逃げずに話してくれるのはありがたい」と言っていました。
例えば、大きなことを決めるときや、意見が食い違いそうなときに、ちゃんと話し合いのテーブルに着いてくれることに安心感があるのだと思います。
何か特別なエピソードが1つあるというより、決めるべき場面でちゃんと向き合って話してきた積み重ねが、あんぽんの言う安心感につながっているのかなと思います。
話し合える人かどうかはこの先を左右する
あんぽんは、「話し合いって難しいことだけど、それができる人かどうかが、この先生きていくうえで大事」と話していました。
これは、すごくわかる気がします。
事実婚には、法律婚ほどわかりやすい決まった型がありません。
だからこそ、生活費の分け方や家事のことも、どちらかが一方的に決めるのではなく、その都度「これで無理がないか」を話しながら調整してきました。
話し合いは、事実婚を選ぶときのような大きな節目だけでなく、日々の生活の中にもあります。
そのときに、
- 感情的になりすぎずに話せるか
- 自分の意見を押しつけるのではなく、お互いの考えをすり合わせられるか
そういうことが、長く一緒にいるうえではかなり大事なのだと思います。
なので、あんぽんにとっての「事実婚を選んでよかった」は、「話し合える相手と人生を歩めている」という実感にも近いのかなと感じました。

事実婚をきっかけに人間関係を見直せた
3つ目は、事実婚を選んだことで見えてきた、人間関係の話です。
事実婚というスタイルはまだ少数派です。
だからこそ、それに対する周りの反応によって、相手の考え方や距離感が見えてくる場面がありました。
事実婚という形を否定してくる人と距離を置けた
事実婚という話をすると、人によっては否定的な反応をされることがあります。
例えば、「それってただの同棲じゃないの?」と軽く言われたり、「結婚しないのに式はするんだ」と茶化されたりすることもあります。
あんぽん(パートナー)も、そういう反応をされたことがありました。
もちろん、その相手に対して激しく怒ったわけではありません。
ただ、事実婚という話をしたときに、「その人が少数派の選択をどう受け止める人なのか」が見えた、という感覚に近いようです。
あんぽんは、「事実婚って言ったときの反応で、その人との距離感を考えるきっかけになった」と話していました。
自分たちが大事にしている選択を、最初から茶化したり、否定したりする人と、無理に近い距離で付き合い続けなくてもいい。
そう思えるようになったことも、事実婚を選んでよかったことの1つだったのだと思います。
事実婚という選択が、自分にとって心地いい人間関係を見直すきっかけにもなったのかもしれません。
ポジティブに受け止めてくれる友達もいた
一方で、まったく逆の反応をしてくれる友達もいました。
あんぽんが事実婚の話をしたときに、「そんなこと気にする人いるの?笑」という感じで、いい意味で軽く受け止めてくれたそうです。
特別に応援するというほど大げさなものではなく、「あんぽんがそうしたいなら、それでいいじゃん」というスタンスでいてくれる。
そういう友達がそばにいると気づけたことも、あんぽんにとっては大きかったようです。
少数派の選択をすると、周りの反応が気になる場面はどうしても出てきます。
でもそのときに、自分たちの選択を変にジャッジせず、自然に受け止めてくれる人もいる。
そういう人の存在に気づけたことは、事実婚を選んだからこそ得られたものだったのかなと思います。

パートナーとの「よかったこと」の見え方の違い
ここまであんぽん(パートナー)の話を書いてきて、あらためて感じたことがあります。
それは、同じ「事実婚を選んでよかったこと」でも、僕とあんぽんでは見え方がけっこう違うということです。
ざっくり言うと、僕は制度や仕組みの面から考えることが多く、あんぽんは気持ちや関係性の面から考えている印象でした。
ただ、これは「男性だから」「女性だから」というより、あくまで僕たち個人の感じ方の違いだと思います。
例えば、僕が以前の男性視点の記事で「よかった」と書いたのは、次のようなことでした。
- 「妻」や「嫁」という枠ではなく、ひとりの人間として向き合えること
- 制度ではなく、自分たちの話し合いで決めていけること
- 籍を入れたことに安心しきるのではなく、日々選び続ける感覚を持てること
どれも、どちらかというと制度や仕組みの面から、ふたりの関係を見ている話だと思います。
一方で、あんぽんが挙げたのは、次のようなことでした。
- 気持ちを汲んでもらえたこと
- 話し合える相手だと感じられること
- 自分を見てくれる人がわかったこと
こちらは、より気持ちや人間関係に寄った話です。
もちろん、どちらが正しいという話ではありません。
ただ、同じ事実婚という選択でも、人によって「よかった」と感じるポイントはこんなに違うのだなと思いました。
そして、その違い自体が、事実婚という形のリアルなのかもしれません。
事実婚は、決まった型に自分たちを当てはめる選択ではありません。
だからこそ、それぞれが自分なりの理由で「この形でよかった」と感じている。
今回あんぽんに話を聞いてみて、そのことが一番よくわかりました。

まとめ
今回は、事実婚を選んだ女性側(パートナー)に「事実婚を選んでよかったこと」を聞いてみました。
あんぽん(パートナー)が挙げたのは、次の3つです。
- 「結婚したくない」という気持ちを汲んでもらえたこと
- 話し合える相手と人生を歩めること
- 事実婚をきっかけに、人間関係を見直せたこと
どれも、制度やお金の話というより、気持ちや人間関係に寄った話でした。
もちろん、事実婚にはデメリットや不便な面もあります。
今回はあえて「よかったこと」に絞って聞いたので、どうしてもいい面が中心になっています。
事実婚のデメリットや、後悔しやすいポイントについては、別の記事で詳しくまとめています。
そのうえで、今回の話がすべての女性に当てはまるとは思っていません。
あくまで、あんぽん個人の感じ方であり、かなり自分たちらしい受け止め方でもあると思います。
ただ、もし今、結婚という形にはどこか引っかかるけれど、好きな人とは一緒にいたいと感じている人がいるなら、「こういうふうに感じている人もいるんだ」「こういう選択をしている人もいるんだ」というように、1つの体験談として読んでもらえたらうれしいです。
ということで、今回はこのあたりで終わりにします。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、また。
