「結婚したくないけど一緒にいたい」から生まれる事実婚という選択肢
こんにちは。やまもです。
今回は「結婚したくないけど好きな人とは一緒にいたい」というテーマで書いていきます。
僕は、婚姻届を出す法律婚ではなく、事実婚という形で暮らしている当事者の1人です。
好きな人と一緒にいたい気持ちはあるけど、婚姻届を出して籍を入れるという形には、どうしてもしっくりこない。
自分たちのことを振り返ってみても、まさにそういう感覚に近かったと思います。
この記事では、そんな気持ちを自分たちがどう受け止めてきたのか、そして最終的にどんな形を選んだのかを書いていきます。

「結婚したくない」と「一緒にいたい」は両立する
「結婚したくない」という言葉は、わりと誤解されやすいなと感じています。
僕も、パートナーであるあんぽんも、結婚そのものにはそこまで強い関心がありません。
現状は、婚姻届を出す法律婚ではなく、事実婚という形で暮らしています。
ただ、それは「相手のことが好きじゃない」とか「一緒にいたくない」という意味ではありません。
あくまで、婚姻届を出して籍を入れる、いわゆる法律婚という形を取りたいわけではないということです。
ここは、けっこう大事なところだと思っています。
「結婚したくない」と「一緒にいたくない」は、まったく別の話です。
相手のことは好きだし、これからも一緒にいたい。
でも、籍を入れる手続きや、その先にある「夫」「妻」という枠には、どうしてもしっくりこない。
自分たちの場合は、そんな感覚に近かったです。
結婚したくない理由もさまざま
とはいえ、ひとくちに「結婚したくない」と言っても、その中身は人によってかなり違うと思います。
例えば、
- 苗字を変えたくない
- 夫や妻という役割に抵抗がある
- 「結婚したらこうあるべき」という空気が苦手
- 親族付き合いが重く感じる
- 育ってきた家庭や、周りの結婚観の影響がある
- 法律婚という制度に、自分を当てはめたくない
こういった理由があるかもしれません。
ちなみに、自分たちの場合は「苗字を変えたくない」という気持ちと、そもそも結婚という形にあまり魅力を感じていなかったことが大きかったです。
もちろん、理由は人それぞれです。
どれか1つに決まっているわけではありません。
ただ、世間では「好き」と「結婚」がセットで語られがちです。
好き同士なら、いつかは結婚する。
結婚しないのは、どこかに問題がある。
なんとなく、そういう空気を感じることもあります。
好きな気持ちと籍を入れたい気持ちは別もの
でも実際には、相手のことを好きな気持ちと、籍を入れたい気持ちは、分けて考えられるものなんだと思います。
僕自身、結婚というものに特別な憧れがあったわけではありません。
あんぽん(パートナー)も、「結婚したい」と思ったことは一度もないと言っています。
ふたりとも、「結婚=幸せ」「結婚しない=不幸」みたいな考え方が、あまりしっくりきませんでした。
だから、好きな人ができたからといって、その気持ちが自動的に「結婚したい」に変わることもありませんでした。
好きは好き。
籍は籍。
自分たちの中では、最初からその2つは分かれていたように思います。

結婚したくないという気持ちはおかしくない
ここからは、気持ちそのものの話を少しだけします。
「結婚したくないけど、一緒にいたい」と感じる人の中には、「自分っておかしいのかな」と思ったことがある人もいるんじゃないかなと思います。
周りはどんどん結婚していく。
好きな人がいるのに結婚は嫌だなんて、わがままなのかもしれない。
そんなふうに、自分の気持ちを責めてしまうこともあるかもしれません。
でも少なくとも僕は、その気持ちをおかしいとは思いません。
好きという気持ちと、結婚という制度を選ぶかどうかは、本来は別の話です。
両方を必ずセットにしなければいけない、というルールがあるわけでもありません。
「好きな人とは一緒にいたい」
「でも、結婚という形は選びたくない」
この気持ちは、ちゃんと筋の通った1つの考え方だと思っています。
それに、いつからそう思っていたのか、理由をうまく言葉にできるかどうかも、たぶん関係ありません。
「なんとなく結婚という形がしっくりこない」
それだけでも、僕は十分な理由になると思っています。
周りの目を気にしてしまう自分を責める必要はない
ちなみに、僕自身は世間体をそこまで気にしないタイプです。
「周りからどう見えるか」よりも、「自分たちがどうしたいか」を軸にしてきました。
ただ、これを書いていて思うのは、誰もが僕みたいに気にせずいられるわけではないということです。
周りの目が気になる。
親や友達にどう思われるか不安になる。
そういう人のほうが、むしろ多いんじゃないかなと思います。
でも、気にしてしまう自分を責める必要はないと思います。
周りの反応が気になりながらでも、自分たちの形を選んでいくことはできます。
実際、あんぽん(パートナー)も、周りの反応をまったく気にしないタイプだったわけではありません。
それでも、自分の気持ちを大事にしながら、僕たちは事実婚という形を選んできました。
「結婚したくない」を相手にどう伝えるか?
ここまで、「結婚したくない気持ちはおかしくない」と書いてきました。
ただ、その気持ちは、自分の中だけで完結するものでもないと思っています。
好きな人と一緒にいたいなら、その相手にも関係する話だからです。
自分にとっては、「法律婚という形がしっくりこない」というだけだったとしても、相手からすると、
- 自分とは将来を考えていないのかな?
- 本気じゃないのかな?
- ただ責任を取りたくないだけなのかな?
と、不安になることもあると思います。
だからこそ、「結婚したくない」と伝えるときは、ただその一言だけで終わらせないほうがいい気がします。
「一緒にいたくないわけではない」
「関係を軽く考えているわけではない」
「これからも一緒にいたい気持ちはある」
こういう部分も、できるだけ言葉にして伝えたほうがいいんじゃないかなと思います。
また、相手のほうが法律婚を望んでいるケースもあるはずです。
その場合は、自分の気持ちだけを押し通せばいいという話ではありません。
僕たちが選んだ事実婚という形は、どちらか一方が我慢して選ぶものではなく、ふたりが納得して選ぶものだと思っています。

自分たちに合う形を選びたかった
そのうえで、僕たちが法律婚を選ばなかったときの話も、少しだけ書いておきます。
先に言っておくと、「なぜ事実婚を選んだのか」という理由そのものは、別の記事で詳しく書いています。
ここではあくまで、一緒に人生を歩んでいく気持ちはある。
でも、法律婚という形は選ばない。
その選択が、自分たちにとってどういう感覚だったのかに絞って書いていきます。

籍を入れても暮らしは変わらない気がした
あんぽんと僕は、付き合ってからわりと早い段階で同棲を始めました。
そこから同棲生活が3年以上続き、結婚式(パーティー)を1つの節目にして、事実婚という形で暮らしています。
同棲していた時点で、一緒に暮らしている実感はすでに十分ありました。
だから、そこから籍を入れたとしても、日々の暮らしが大きく変わる感じはあまりしませんでした。
僕たちは、もともとお互いの予定や友達関係に、あまり干渉しないタイプです。
映画館に行っても別々の映画を見ることがありますし、旅行先で現地集合・現地解散をすることもあります。
そういう、少し変わっているかもしれない距離感も含めて、籍を入れたからといって何かが大きく変わるわけではないよなと感じていました。
ただ、これは「だから法律婚と事実婚は同じ」という話ではありません。
制度面の違いを軽く見ているわけではないということははっきり書いておきたいです。
相続、税金、扶養、子ども、医療の場面など、法律婚と事実婚で違ってくることは実際にあります。
そこを知らないまま、「どうせ同じでしょ」と考えるのは違うと思っています。
そのうえで、この記事では制度の損得ではなく、あくまで暮らしの実感のほうに話を絞ります。
僕たちとしては、制度に自分たちを合わせにいくよりも、自分たちが納得できる形を選びたい。
それが、正直な気持ちでした。
籍は入れなくていいけど一緒にいる確証はほしい
あんぽんが、「籍は入れなくていいけど、一緒にいる確証はほしい」と言っていたのをよく覚えています。
- 籍はいらない
- でも、関係そのものを軽く見ているわけではない
- むしろ、ちゃんと続いていく関係であってほしい
そういう感覚だったんだと思います。
この言葉だけを切り取ると、「籍がないと不安定なんじゃないの?」と感じる人もいるかもしれません。
でも僕たちにとっては、籍という形に寄りかからないからこそ、お互いを当たり前だと思わずにいられる感覚がありました。
「制度があるから大丈夫」ではなく、「自分たちで続けていこう」と思い続ける。
そういう関係のほうが、僕たちには合っていました。
唯一の正解ではない
もちろん、事実婚が絶対に正解だとはまったく思っていません。
これは、今の自分たちにとって、いちばん違和感が少ない形を選んでいるだけです。
それに、僕たちはたまたま価値観が近かっただけという面も大きいと思います。
相手との関係のあり方は人それぞれです。
僕たちの距離感が、どのカップルにもそのまま当てはまるとは思っていません。
人によって、しっくりくる形は違うはずです。
「結婚したくない」と「一緒にいたい」を両立させたのが事実婚
「結婚はしたくないけど、一緒にいたい」という気持ちを両立させた形が、僕たちの場合は事実婚でした。
ここでいう事実婚は、婚姻届は出していないけれど、お互いを人生のパートナーとして考え、一緒に暮らしている関係のことです。
結婚するか別れるか以外のもう1つの選択肢
正直に言うと、僕は最初、事実婚という言葉すらよくわかっていませんでした。
そこから、事実婚がどういう形なのか、何ができて何ができないのかを、自分なりに調べていきました。
調べていくうちに、「婚姻届を出さなくても、一緒に暮らして人生を共にしていく道はあるんだな」とわかってきました。
ここでは事実婚そのものの細かい仕組みまでは書きません。
ただ、大事なのは、「好きだけど結婚はしたくない」という気持ちに対して、選べる形がちゃんとあったということです。
ゼロか100か。つまり、「結婚するか、別れるか」だけではありませんでした。

ただの同棲ではなく事実婚として暮らすということ
「じゃあ、事実婚はただの同棲と何が違うの?」と思う人もいるかもしれません。
僕たちは、婚姻届を出したわけではありません。
ただ、お互いの親に伝えて、結婚式のようなパーティーをして、お互いを「これからも一緒に暮らしていくパートナー」として認識するようになりました。
その節目があったことで、ただの同棲とは少し違う感覚になったのだと思います。
「結婚はしないけど、人生を共に生きていくパートナー」
それが、僕たちにとっての事実婚の形です。

制度だけに頼らず、選んで続けている
事実婚という形で暮らしていて、僕がいちばんしっくりきているのは、「制度に乗っているから続いている」のではなく、「自分たちで選んで続けている」という感覚です。
ここで誤解してほしくないのですが、法律婚をしている人が、制度だけで関係を続けていると言いたいわけではありません。
ちゃんとお互いを選び続けているカップルも、たくさんいると思います。
ただ、僕自身の感覚としては、籍という前提に頼りすぎずに、「今日もこの人と一緒にいたい」と思える形のほうが、しっくりきました。

最後に
「結婚したくないけど、好きな人とは一緒にいたい」
この気持ちは、誰かに否定されたり、自分で責めたりするようなものではないと思います。
自分たちの場合は、相手のことを大事に思う気持ちと、籍を入れるという選択を分けて考えてきました。
そして、法律婚という形を取らずに一緒にいる道を考えた結果、事実婚という形を選びました。
ただ、これは「これが正解です」という話ではありません。
あくまで、僕たちが選んだ1つの形にすぎません。
それでも、もし同じような気持ちを持っているなら、まずは自分の中で、「結婚したくない」の中身を少しずつ言葉にしてみるところからでもいいのかなと思います。
そして相手には、「結婚したくない」だけで終わらせずに、「一緒にいたい気持ちはちゃんとある」ということも伝えてみる。
そこから、自分たちなりの形を探していけばいいんじゃないかなと思います。
この記事が、「こういう選択をした人もいるんだな」と思える、1つの参考になればうれしいです。
ということで、今回はこのあたりで終わりにします。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、また。
