事実婚を相手にどう伝える?実体験からパートナーへの切り出し方を紹介
こんにちは。やまもです。
今回は「事実婚を相手にどう伝えるか」というテーマで書いていきます。
自分が事実婚という形を望んでいたとしても、相手に受け入れてもらえなければ、ふたりの関係としては成立しません。
だからこそ、「事実婚をどう切り出せばいいんだろう…」と悩む人も多いのではないかと思います。
籍を入れたくないと伝えるのは、なかなか勇気がいることです。
「引かれたらどうしよう」
「それがきっかけで、関係が気まずくなったらどうしよう」
そんなふうに不安になる気持ちも、すごく自然なことだと思います。
先に正直に書いておくと、僕は現在、事実婚という形で生活していますが、どちらかが改まって「事実婚にしたい」と切り出した大きな場面はありませんでした。
どちらかというと、付き合う前から相手がさらっと「籍は入れたくない」と話していて、それを僕も自然に受け止めていたという感じです。
なので、この記事は「こう伝えれば絶対にうまくいく」という指南ではありません。
事実婚という形を選んだ当事者の1人として、自分たちが実際にどうだったのか。そして、もし相手に伝えるなら、どんなことを大事にしたほうがいいのか。
あくまで僕自身の経験と感覚として、書いていけたらと思います。

事実婚を相手に伝える前に知っておいてほしいこと
僕自身は、事実婚を相手に伝えるときは、
- 身構えすぎなくていい
- でも、相手にとっては大事な話だと考える
このバランスが大事だと思っています。
ここがずれていると、どれだけ言葉を選んでも、うまく伝わらないことがあるかもしれません。
なのでまずは、伝え方の前提として、事実婚について僕が大事だと思っていることを書いておきます。
「籍を入れたくない=関係を軽く見ている」ではない
まず、「籍を入れたくない」という気持ちは、相手との関係を軽く見ているという意味ではないと思っています。
少なくとも、自分たちの場合はそうでした。
あんぽん(パートナーのことです)が事実婚を希望していた理由の1つは、「籍は入れなくていいけど、一緒にいたいし、振られたくない」というものでした。
つまり、籍という形にこだわりたいわけではないけれど、関係を曖昧にしたいわけでもなかったということです。
- 相手との関係はちゃんと続けたい
- むしろ大事にしている
- ただ、結婚(法律婚)という形にはこだわっていない
このような感覚に近いのだと思います。

相手にはうまく伝わらないこともある
一方で、自分では「関係を軽く見ているわけじゃない」と思っていても、相手にそのまま伝わるとは限りません。
相手からすると、「籍を入れたくない」とだけ言われると、
- ちゃんと将来を考えてくれていないのかな?
- 責任を取りたくないのかな?
- 都合よく一緒にいたいだけなのかな?
と受け取ってしまうこともあると思います。
これは相手が悪いという話ではありません。
「籍を入れたくない」という言葉だけを聞くと、そう感じてしまう人がいても自然だと思います。
だからこそ、「籍は入れたくない」という話の前に、「あなたと一緒にいたい」という気持ちを伝えることが大事なのかなと思います。
1回の会話で答えを出そうとしなくていい
もう1つ大事なのは、1回の会話ですべてを伝えきって、その場で結論まで出そうとしなくていいということです。
事実婚の話は、人によっては価値観が大きく揺さぶられる話でもあります。
1回で完璧に納得してもらおうとすると、どうしても説明が長くなったり、重くなったりしやすいと思います。
僕は、事実婚の話は「説得」ではなく「すり合わせ」に近いものだと思っています。
自分の考えをわかってもらおう、相手を納得させようとすると、どうしても力が入ります。
でも本来は、お互いが何を大事にしているのかを少しずつ知っていくための話し合いなのかなと。
そのくらいの感覚で向き合ったほうが、結果的に話しやすいんじゃないかと思います。
【体験談】事実婚を相手にどう伝えたか?
ここで、参考までに自分たちの実際の話を書いておきます。
ただ、先に断っておきたいことがあります。
僕たちの場合は、たまたま付き合う前の雑談の中で、籍についての話が出ていました。本当にたまたまです。
なので、すでに交際していて、これから改めて切り出す人とは、少し状況が違うかもしれません。
そのうえで、状況が違っても参考になりそうなところだけ拾ってもらえたらと思います。
付き合う前の雑談でさらっと話していた
自分たちが、籍を入れないことや事実婚に近い話を最初にしたのは、まだ付き合ってもいない頃の雑談でした。
その中で、あんぽん(パートナー)が「結婚はしたくない」と話していた記憶があります。
それに対して僕も、「いいんじゃない」「自分もあまり結婚に興味がない」というような反応をした気がします。
そこから付き合って、同棲を始めてからも、お互い一貫してこの思いは続いていました。
なので、ここぞという場面で身構えて重く切り出したわけではまったくありません。
あんぽん(パートナー)本人も、付き合う前の雑談ベースだったからか、特に不安そうには見えませんでした。
もちろん僕からそう見えていただけかもしれません。
ただ後々、「それをすんなり受け入れてもらえたから、付き合おうと思えた」とも言っていたので、本人なりには大事な話だったのだと思います。
ここで補足しておきたいのは、だからといってさらっと言うのが正解というわけではないということです。
すでに付き合いが長かったり、結婚の話が具体的に出ていたり、相手が結婚願望を強く持っていたりする場合は、状況がまったく違います。
そういうときに、あまりにも軽く言ってしまうと、相手を戸惑わせたり、傷つけたりすることもあると思います。
僕たちは、たまたま雑談の中で自然に出ただけです。
すでに結婚の話が進んでいる場合や、相手が将来を具体的に考えている場合は、軽く流すのではなく、ちゃんと時間を取って話したほうがいいんじゃないかなと思います。

事実婚について調べたうえで選択した
当時の僕は、結婚に対する興味や関心があまりなかっただけで、「絶対に事実婚がいい」と考えていたわけではありません。
事実婚に関する知識も、ほとんどゼロでした。
あんぽん(パートナー)から「籍を入れたくない」という思いは聞いていたものの、事実婚について詳しい説明を受けたわけでもありません。
なので、自分なりにいろいろ調べました。
調べていく中で、「事実婚という選択肢もあるのか」「こういう形なんだな」と、少しずつ理解していった感じです。
もともと事実婚に対して反対や否定の気持ちはありませんでした。
ただ、最初からすべてを理解していたわけでもありません。
知らないからこそ疑問もあったし、ピンときていない部分もありました。
それでも調べていくうちに、「そういう考え方もあるな」「こういう選択もありだな」と思えるようになっていきました。
ここで大事だったと感じているのは、「丸ごと相手の意見に合わせた」のではなく、「自分でも理解・納得した」という点です。
事実婚に限らず、どちらか片方が我慢して合わせる形は、あとからしんどくなりやすいと思います。
これは、伝える側でも、伝えられる側でも同じです。
僕の場合は、あんぽん(パートナー)に言われたからそのまま受け入れたというより、自分で調べて、自分でも納得できたからこそ、この形を選べたのだと思っています。

事実婚を相手に伝える前に整理しておきたいこと
ここからは、すでに付き合っている人に向けた話に移っていきます。
最初からお互いの認識や足並みが揃っていなくても、これから話していけばいいと思います。
ただ、事実婚について相手に伝える前に、自分の中で少し整理しておくと、話しやすくなることがあります。
事実婚にしたい理由を自分の言葉にしておく
事実婚を相手に伝える前に、「自分はなぜ事実婚にしたいのか」を、自分の言葉にしておくといいと思います。
理由が曖昧なまま話すと、相手には「なんとなく結婚したくないだけなのかな?」と受け取られてしまうことがあるからです。
とはいえ、正しい理由や完璧な理由を用意する必要はありません。
自分の中にある違和感を、ぼんやりとでも言葉にしておくくらいの感覚で十分だと思います。
- 苗字を変えたくない
- 結婚(法律婚)という制度になんとなく違和感がある
- 役割や枠に縛られず、対等な関係でいたい
- 今は入籍の必要性を感じていない
このような「自分の引っかかり」を、自分の中で見えるようにしておくだけでも、伝えるときに言葉が出やすくなります。
もちろん、うまく言葉にできなくても大丈夫です。
「まだうまく言えないけど、自分の中に引っかかりがある」と伝えるのも、1つの伝え方だと思います。

いきなり「事実婚」という言葉から入らなくてもいい
最初から「事実婚ってどう思う?」と切り出すと、相手が身構えてしまうことがあります。
「事実婚」という言葉には、人によっていろいろなイメージがあります。
聞いた瞬間に、「えっ、結婚しないってこと?」と受け取られると、そのあとの話がしづらくなることもあると思います。
なので、いきなり制度名から入らなくてもいいのかなと感じています。
- 結婚についてお互いどう考えているか
- 苗字を変えることをどう思っているか
- 「夫婦」という形にどんなイメージを持っているか
- 一緒に暮らすことと籍を入れることは、自分の中で別のことなのか
こういう価値観の話から入っていくほうが、自然な場合もあります。
事実婚という言葉を出すのは、お互いの考えが少し見えてきてからでも遅くないと思います。

実際に事実婚を相手にどう伝えるべきか?
ここが、この記事の中でいちばん具体的な部分です。
実際に事実婚を相手に伝えるときの順番や言い方、タイミングについて、自分たちの体験も踏まえながら書いていきます。
一緒にいたい気持ちと籍を入れたくない気持ちを分けて伝える
まず大事だと感じているのは、「一緒にいたい気持ち」と「籍を入れたくない気持ち」を分けて伝えることです。
「結婚したくない」と「一緒にいたくない」は、まったく別の話です。
でも、伝え方によっては、相手には同じ意味のように聞こえてしまうことがあります。
実際に自分たちの中でも、
- これからも一緒にいたいと思える相手がいる
- でも、結婚(法律婚)という形は取りたくない
のように、2つの気持ちが両立していました。
だからこそ、事実婚を相手に伝えるときは、話す順番を意識するといいと思います。
僕なりにおすすめなのは、以下のような順番です。
- 今後も一緒にいたい気持ちを伝える
- 相手との将来そのものを否定しているわけではないと伝える
- 籍を入れることには、自分の中で引っかかりがあると伝える
- 相手の考えも聞きたいと伝える
最初に「今後も一緒にいたい」という気持ちがあるだけで、相手の受け取り方はだいぶ変わると思います。
もし相手が戸惑っていたら、「すぐに答えを出してほしいわけじゃないよ」と添えるだけでも、少し空気はやわらぐはずです。
また、もし責めているように受け取られてしまったら、「あなたを否定したいわけじゃなくて、自分の気持ちを知ってほしかった」と、もう一度気持ちの部分に戻って伝えるのがいいと思います。

入籍や法律婚に対して違和感があると伝える
また、事実婚を相手に伝える際の言い方そのものも、少し意識したほうがいいと思います。
「結婚したくない」とだけ言うと、相手によっては「あなたとは結婚したくない」「将来を考えていない」と受け取ってしまうことがあります。
それよりは、
- 籍を入れない形も考えている
- 法律婚という形には、まだ自分の中で違和感がある
- 一緒にいることと、入籍することを少し分けて考えている
といった言い方のほうが、誤解されにくいと思います。
相手や結婚そのものを否定しているのではなく、自分の中にある引っかかりを話しているという伝わり方になりやすいからです。
ただし、言い方を柔らかくすることと、本音をぼかし続けることは別です。
最初の言い方を柔らかくするのは、もちろんいいと思います。
でも、相手を安心させたいあまり、本音をずっと隠し続けるのは違います。
本当に「籍は入れたくない」という気持ちが強いなら、最終的にはそこも誠実に伝える必要があると思います。

きっかけは日常の会話の延長でもいい
事実婚を相手に伝えるタイミングについて、自分たちの場合は、日常の雑談の中で自然に出たという話を先に書きました。
改まって「話があるんだけど」と場を設けると、それだけで相手は身構えてしまうかもしれません。
なので、最初のきっかけは、日常の会話の延長くらいでもいいのかなと思っています。
例えば、結婚観の話になったときや、友人の結婚の話題が出たときなどに、自分の考えを少し話してみる。
そのくらいの自然な入り方でも、十分きっかけにはなると思います。
ただ、これも状況によります。
相手がすでに結婚を強く意識している場合や、ふたりの間で結婚の話が具体的に進んでいる場合は、あまりにも軽く言うと、「そんな大事なことを、そんな軽く言うの?」と思われる可能性もあります。
なので、最初のきっかけは日常の会話でもいいかもしれませんが、相手が戸惑ったり、もう少し深く話す必要が出てきたりしたら、あらためて時間を取って話す。
そのくらいの考え方でいいのかなと思います。
できれば、結婚の話がかなり具体的になる前に、価値観として少しずつ話しておくと、相手も受け止めやすいんじゃないかなと感じています。
事実婚に対する相手の気持ちも聞いてすり合わせることが重要
ここまで「事実婚を相手にどう伝えるか」について書いてきましたが、伝えるのと同じくらい大事なのが、「相手の気持ちを聞くこと」だと思います。
自分の考えを伝えるだけだと、それは自分の希望をわかってもらうだけで終わってしまいます。
でも、事実婚はどちらか一方だけで決められるものではありません。
すり合わせというのは、本来、双方向のものだと思います。
相手が結婚に何を求めているのかを聞く
自分に事実婚にしたい理由があるように、相手にも結婚(法律婚)をしたい理由があるかもしれません。
例えば、
- 結婚に憧れがある
- 親に安心してもらいたい
- 子どものことを考えると入籍したい
- 苗字を同じにしたい
- 制度上の安心感がほしい
- 「結婚=覚悟」だと感じている
このような気持ちは、どれも自然なものだと思います。
なので、自分の考えを伝えたあとは、相手が結婚に何を求めているのかも聞く姿勢が大切だと思います。
そこを飛ばしてしまうと、少しだけ「自分の気持ちを押し通す話」になってしまう気がします。
最初の反応だけで相手の本心を決めつけない
事実婚について伝えたとき、相手がすぐに「いいね」と言ってくれるとは限りません。
戸惑ったり、黙り込んだり、あまりいい顔をしなかったりすることもあると思います。
でも、その最初の反応だけで「この人はわかってくれない」と決めつけないほうがいいのかなと思います。
僕自身、最初から事実婚に強く賛成していたわけではありません。
反対していたわけでもありませんが、そもそもよく知らなかったというのが大きかったです。
だから、相手の反応も、単純に「知らないだけ」「驚いただけ」「想定していなかっただけ」ということもあると思います。
最初の反応が、その人の本心そのものとは限らない。
そう思っておくだけでも、少し落ち着いて話し合いやすくなるんじゃないかなと思います。
最初の1回で全部決めようとしなくていい
事実婚の話になると、お金や住まいのこと、親への説明、子どものこと、緊急時の対応、財産のことなど、いろいろな現実的な話も出てきます。
ただ、それを最初の1回で全部話して、無理に全部決めようとすると、お互いにしんどくなってしまいます。
なので、1つずつ順番に話していけばいいと思います。
最初は、「何が不安なのか」をお互いに確認するくらいでも十分だと思います。
- 事実婚と法律婚で何がどう違うのか
- 実際に事実婚を選んだ人はどうしているのか
- 自分たちの場合、何が気になりそうなのか
そういう材料を一緒に見ながら、少しずつ考えていく進め方でもいいと思います。
具体的に何を話しておくといいかは、以下の記事でまとめているので、気になる人はご覧ください。

事実婚を伝えて相手の反応が違ったとき
ここまで、事実婚を相手にどう伝えるかについて書いてきましたが、もちろんすべてがすんなり進むとは限りません。
事実婚は価値観に関わる話なので、相手がすぐに受け入れられないこともあると思います。
最後に、相手の反応が思っていたものと違ったときのことも書いておきます。
戸惑いや反対は当然で相手が悪いわけではない
事実婚を相手に伝えたとき、すぐに反対されたり、戸惑われたりすることはあると思います。
例えば、
- すぐに反対された
- 泣かれてしまった
- 怒られた
- 「じゃあ別れるしかない」と言われた
- 「親にどう説明するの?」と言われた
- 「子どもはどうするの?」と聞かれた
このような反応は、どれも起こりうることだと思います。
ここで大事にしたいのは、相手が事実婚に反対したからといって、「考え方が古い」「理解がない」と決めつけないことです。
結婚(法律婚)を望む側にも、その人なりの人生設計や安心したい気持ちがあります。
相手がすぐに受け入れられないからといって、相手が悪いわけではありません。
そこはフェアでいたいところです。
話し合っても折り合わないこともある
少し重い話ですが、正直に書いておきます。
事実婚を望む人と、結婚(法律婚)を望む人の価値観が、どうしても折り合わないこともあります。
話し合えば、必ずわかり合えるとは限りません。
そのときに、どちらかが我慢して合わせればいいとは、僕は言えないです。
我慢して合わせた形は、あとからしんどくなりやすいと思うからです。
折り合わないときは、「どちらが正しいか」を決める話ではなく、「お互いが人生で何を大事にしたいのか」を考える話になるのだと思います。
答えはすぐに出ないかもしれません。
それでも、そこから逃げずに話せるかどうかが、たぶんいちばん大事なところです。
あんぽん(パートナー)も、事実婚を選んでよかったことの1つに、「話し合える相手と人生を歩めること」を挙げていました。
「話し合いって難しいことだけど、それができる人かどうかが、この先一緒に生きていくうえで大事」だと。
普段から深い話ばかりしているわけではなくても、大事なときに逃げずに話してくれるかどうか。事実婚を伝える場面は、それを確かめる時間でもあるのかもしれません。

最後に
事実婚を相手に伝えるのが怖いのは、たぶん「この関係そのものを失ってしまうかもしれない」と感じるからだと思います。
その怖さは、相手との関係を軽く扱いたくないからこそ生まれるものなのかもしれません。
言うのが怖いという気持ちは、相手を大事にしている証拠でもあると思います。
だからこそ、その場ですぐに答えを出さなくてもいいと思います。
一度の会話で決まらなければ、時間を置いて、また話せばいい。
相手にも考える時間が必要なことがあります。
まずは「今日は伝えられた」というだけで、十分なこともあるのかなと思います。
今回僕が紹介した伝え方が、唯一の正解だとは思っていません。
状況も、関係性も、相手の考え方も人それぞれです。
それでも、何か1つでも参考になる部分があればうれしいです。
ということで、今回はこのあたりで終わりにします。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、また。
