【男性視点】事実婚を選んでよかったことは?本音と実感したことを紹介
こんにちは。やまもです。
- 男性は事実婚についてどう感じているんだろう
- 彼に事実婚を提案したい、もしくは提案されたけど、男性側の本音が気になる
そう思っている人もいるかもしれません。
事実婚について調べていると、制度や手続き面で語られることは多い一方で、男性目線の関係性・心理面の話は意外と少ないように感じます。
そこで今回は、実際に事実婚を選んだ立場から、男性目線で「事実婚を選んでよかったこと」について書いていきます。

男性目線で事実婚を選んでよかったこと

まずは結論からお伝えすると、男性として僕が事実婚を選んでよかったと感じていることは、大きく次の5つです。
- 妻や嫁という枠ではなく、1人の人間として向き合い続けられる
- 制度ではなく、自分たちの話し合いで決めたことが積み重なっていく
- 籍を入れたから安心、もしくは縛られるという感覚が起きにくい
- 親戚付き合いの強制力が弱く、自分たちのペースで関係を築ける
- 相手のキャリアややりたいことを、より素直に応援できる感覚がある
以下では、それぞれ1つずつ深掘りしていきます。
ただし、これは「事実婚は最高」「みんな事実婚にすべき」という話ではありません。
あくまで実際に事実婚を選んだ身として、男性目線でこういうところがよかったと感じている、という体験談として読んでもらえたらうれしいです。
妻や嫁という枠ではなく、1人の人間として向き合い続けられる
結婚(法律婚)をすると、相手に対して「妻」「嫁」、もう少し昔ながらの言い方だと「家内」のような呼び方をする場面が、自然と出てくることがあります。
もちろん、それ自体が悪いという話ではありません。
ただ、どうしても昔から使われてきた言葉だからこそ、その呼び方に紐づくイメージもあるように感じます。
例えば、「家を守る人」「夫を支える人」といった、少し古い役割のイメージです。
今はそういう考え方もだいぶ薄れてきているとは思いますが、それでも言葉の印象として、無意識にそういう役割がくっついてくることはあるのかなと思います。
相手の立ち位置が固定されにくい
もちろん、これは自分たちの性格や関係性による部分も大きいですが、僕の場合、事実婚を選んだことで、相手の立ち位置が固定されにくい感覚があります。
僕はパートナーのことを「妻」や「嫁」と呼ぶことはあまりありません。
友達に話すときも、名前で呼ぶことが多いです。
このブログでも「あんぽん」という呼び方にしているのは、そのほうが自分たちの関係性に近いと感じるからです。
自分の中でも、相手を「妻」や「嫁」と捉えている感覚はあまりなく、1人の人間であり、対等なパートナーという感覚のほうが強いです。
苗字・戸籍を合わせる必要がない
また、事実婚の場合、苗字も戸籍もどちらかに合わせる必要がありません。
その意味でも、書類上の関係において、どちらか一方が大きく変わるということがありません。
日本では、結婚すると女性側が苗字を変えるケースがまだ多いと思います。
もちろん、本人たちが納得しているなら、それ自体を否定したいわけではありません。
ただ、構造として「変えない側」と「変える側」が生まれる以上、どこかで対等感が少しずつ削られていく可能性はあるのかなとも思います。
その点、事実婚は、そうした対等感を構造的に損ないにくい選択肢なのかもしれません。
相手を「自分の妻」「自分の嫁」として見るのではなく、1人の人間として向き合い続けられるのが、事実婚を選んでよかったと感じる大きな理由の1つです。
制度ではなく、自分たちの話し合いで決めたことが積み重なっていく
事実婚には、わかりやすい標準装備のようなものがありません。
だからこそ、生活のいろいろな場面で「自分たちはどうする?」ということを、その都度話し合って決めていくことになります。
例えば、自分たちの場合だと、
- お金の管理は、共通口座+個人の自由
- 家事は、それぞれの得意分野で自然に分担
- 別行動も普通にする
- ハネムーンも途中から別日程で帰宅
という感じです。
どれも最初から決まっていたわけではなく、ふたりで話し合ったり、実際に生活しながら調整したりして、今の形になっています。
もちろん、法律婚でも、ふたりで話し合って決めるプロセスはあると思います。
ただ、世の中にはなんとなくのテンプレートもあります。
- 夫が大黒柱になる
- 妻が家計を管理する
- 結婚したら夫婦はいつも一緒に行動する
みたいなイメージに、乗ろうと思えば乗れてしまう部分もあるのかなと思います。
それが悪いわけではありません。
その形がしっくりくる夫婦もいると思いますし、本人たちが納得しているなら、それでいいと思います。
ただ、事実婚の場合は、そもそもそういったテンプレートにそのまま乗りにくい感覚があります。
制度としての形がはっきり決まっていない分、自分たちで決めるしかありません。
言い換えると、対話せざるを得ない関係でもあると思います。
- お金のこと
- 家事のこと
- 親との関わり方
- 日々の距離感
このような一つひとつのことを、「普通はこうだから」ではなく、「自分たちはどうしたいか」で決めていく。
その積み重ねが、少しずつ信頼関係にもつながっている気がします。
制度に関係を預けるのではなく、自分たちの話し合いで関係をつくっていくという側面も、事実婚を選んでよかったと感じているところです。

籍を入れたから安心、もしくは縛られるという感覚が起きにくい
法律婚をすると、制度的にはとても強い関係になります。
これは間違いなくメリットです。
ただ、その強さがあるからこそ、両極端な感覚が生まれやすい面もあるのかなと思っています。
- 籍を入れたから、もう尽くさなくて大丈夫という安心
- 籍を入れたから、もう簡単には抜け出せないという縛られている感覚
もちろん、本人にそのつもりがなくても、無意識のどこかでこうした感覚が作動することはあるのかなと思います。
そして、その安心や縛られ感が、関係性に少しずつ影響していくこともある気がしています。
その点、事実婚だと、この2つの感覚が比較的起きにくいように感じます。
「もう大丈夫」という安心からくる慢心が起きにくい
事実婚では、籍を入れていない以上、相手が離れていく可能性は常にゼロではありません。
とはいえ、これは相手を疑っているとか、不安に思っているという話ではありません。
むしろ、「制度に縛られていない関係である」という前提が、いい意味で関係性に張りを与えてくれている感覚です。
「縛られている」という感覚も持ちにくい
事実婚は、制度ではなく、お互いの意思で関係が続いているからこそ、「制度に閉じ込められている」という感覚にはなりにくい気がしています。
だからこそ、事実婚では「義務だから一緒にいる」のではなく、「選んで一緒にいる」という感覚を持ちやすいのかなと思います。
- 日々、相手に選ばれ続けている。
- 自分も、相手と一緒にいることを選び続けている
このような感覚があるからこそ、相手を雑に扱わないようにしたいと思えます。
そして、相手を雑に扱わないことが、結果的にフラットな関係性につながっているのかもしれません。
「義務だから一緒にいる」のではなく、「今日もこの人と一緒にいたいから一緒にいる」と思いやすいところは、事実婚を選んでよかったことの1つです。

親戚付き合いの強制力が弱く、自分たちのペースで関係を築ける
僕は現在大阪に住んでいて、実家は名古屋にあります。
一方で、あんぽん(相方)の実家は大阪にあり、僕たちはそこからもそこまで遠くない場所で暮らしています。
法律婚をすると、結婚という節目をきっかけに、お互いの親戚関係に対する義務感がぐっと強くなることがあると思います。
例えば、
- 親戚一同への挨拶回り
- 年賀状や暑中見舞い
- 法事や冠婚葬祭への参列
- お盆やお正月の顔出し
このあたりが、「結婚したからには」という言葉とセットで、かなり強い圧として降りかかってくることもあるのかなと思います。
もちろん、親戚付き合い自体が悪いという話ではありません。
親戚との関係を大切にしたい人もいると思いますし、実際に親戚とのつながりが支えになる場面もあると思います。
ただ、自分たちの場合は、「結婚したから絶対にこうしなければいけない」という形で関係性が広がっていくことには、少し重たさを感じるタイプです。
その点、事実婚だと、このあたりの強制力が比較的弱いように感じています。
別に親戚と疎遠にしたいわけでも、関係を切りたいわけでもありません。
ただ、「結婚したから当然こうするもの」という規範が薄い分、自分たちのペースで関係を築きやすい感覚があります。
- 関わりたい人と、関わりたい距離感で関わる
- 必要なタイミングで会い、無理のない範囲でつながる
このような形を取りやすいのは、事実婚ならではのよさなのかなと思っています。
実際、この強制されている感じが少ないというだけで、精神的な負荷はかなり変わります。
親戚付き合いを大切にしながらも、自分たちの生活や距離感を無理に崩さなくていい。
自分たちのペースで関係を築けることは、事実婚を選んでよかったと感じていることの1つです。

相手のキャリアややりたいことを、より素直に応援できる感覚がある
正直、これは結婚(法律婚)でも本来は変わらない話だと思います。
法律婚だから相手のキャリアを応援できない、事実婚だから必ず応援できる、という単純な話ではありません。
ただ、構造的に見ると、事実婚のほうがそういう感覚になりやすい面はあるのかなと感じています。
理由としては、
- 配偶者控除や社会保険の扶養など、税制や社会保障の枠に縛られにくい
- 「夫が稼ぎ頭」「妻は家庭」のような無意識の役割期待が乗りにくい
- 「専業主婦/主夫」という選択肢を選ぶ動機が、制度的にはやや弱い
といったことがあるからです。
もちろん、これらも法律婚であっても、ふたりで話し合えば乗り越えられることだと思います。
ただ、法律婚の場合は、どうしても「夫婦とはこういうもの」という世の中のイメージがついてきやすい気がします。
その分、「夫はこうあるべき」「妻はこうあるべき」という無意識の役割期待を、意識的に外す必要があるのかもしれません。
一方で、事実婚の場合は、そもそもその役割期待が強く乗りにくい感覚があります。
最初から決まった型がないので、「どちらが稼ぐべき」「どちらが家庭を支えるべき」という話にもなりにくいです。
だからこそ、相手がやりたいことや、キャリアを積みたい方向を、より素直に尊重しやすいのかなと思っています。
僕自身も、あんぽん(相方)が「これをやりたい」と言ったときに、「やりなよ」と自然に言える感覚は、地味だけれど大事にしているところです。
それは、「家庭のためにこうしてほしい」とか、「パートナーとしてこうあるべき」といった気持ちよりも、まず1人の人間として、相手がやりたいことを応援したいという感覚が強いからだと思います。
逆も同じで、あんぽんも僕がやりたいことを後押ししてくれることが多いです。
お互いに、自分の人生をちゃんと持ちながら一緒に生きていくという感覚を保ちやすいところも、事実婚を選んでよかったと感じている理由の1つです。
男性目線で事実婚を選んで困っていることはほとんどない
ここまで、男性目線で事実婚を選んでよかったことを書いてきました。
では逆に、事実婚を選んだことで困っていることや、デメリットに感じていることはあるのかというと、
正直に言うと、男性目線で事実婚を選んで「困っているな」と感じる瞬間は、今のところほとんどありません。
もちろん、まったく何もないわけではありません。
強いて挙げるなら、親世代に「事実婚」という言葉がうまく伝わらないときに、少し丁寧に説明する必要があるくらいです。
- 「結婚はしていないの?」
- 「籍は入れないの?」
- 「それって同棲とは違うの?」
みたいに聞かれることはあります。
ただ、それも生活が大きく変わるような話ではなく、どちらかというと慣れの範囲です。
最初は少し説明が必要でも、何度か話していくうちに、周りも少しずつ理解してくれることが多いです。
少なくとも自分の場合は、事実婚を選んだからといって、男性側として大きく困ったり、不便を感じたりしていることはほとんどありません。
もちろん、相続や税金、子どもができた場合の手続きなど、制度面で考えておいたほうがいいことはあります。
ただ、日々の生活や関係性という意味では、事実婚だから大きく困っている感覚はないというのが、今の正直な実感です。

男性目線で事実婚をおすすめできる?
ここまでのことを踏まえて、「男性として、事実婚を他の男性に勧めますか?」と聞かれたら、答えは「人による」になります。
これだけは、無責任に「全員におすすめです」とは言えません。
事実婚が合う人もいれば、法律婚のほうがしっくりくる人もいます。
なので、ここから先はあくまで僕の主観として、1つの参考として読んでもらえたらと思います。
事実婚が向いているタイプ
個人的には、次のような人は事実婚というスタイルがしっくりくる可能性があると思います。
- パートナーを「妻」や「嫁」ではなく、1人の人間として見たい
- 制度よりも、関係性の中身を大事にしたい
- 「籍を入れたら終わり」ではなく、選ばれ続ける緊張感を前向きに捉えられる
- 自分たちのことは、自分たちでその都度決めたい
- 慣習や周囲の期待に縛られすぎない関係でいたい
このあたりに頷ける人は、事実婚という選択肢が合っている可能性はあると思います。
もちろん、すべてに当てはまる必要はありません。
ただ、「結婚したらこうあるべき」という型よりも、「自分たちはどうしたいか」を大事にしたい人にとっては、事実婚はかなり自然な選択肢になり得るのかなと思います。
事実婚が向いていないタイプ
一方で、次のような人は、無理に事実婚を選ばなくてもいいと思います。
- 「結婚」という制度的な節目を、人生の大事な区切りとして大切にしたい
- 親世代や親戚との関係で、形式を重んじたい
- 緊張感よりも、安定感を優先したい
- 「籍を入れることで安心したい」という感覚が強い
- パートナー側だけが望んでいて、自分は本心では望んでいない
このタイプの人にとっては、事実婚は少し不安定に感じるかもしれません。
特に、自分は本当は結婚(法律婚)を望んでいるのに、相手に合わせて事実婚を選ぶ場合は、後からモヤモヤが出てくる可能性もあると思います。
結局は自分の言葉で選んだかが大事
事実婚の向き・不向きを書いておきながら何ですが、結局のところ、事実婚を選んでよかったかどうかは、自分の言葉でその選択を捉えられているかに尽きると思います。
- みんなが言うから
- 相手が言うから
- 世の中ではこうらしいから
という理由だけで選ぶと、たぶんどんな選択でも、後から不満が出てくる気がします。
それは、結婚(法律婚)であっても、事実婚であっても同じです。
僕の場合は、自分の言葉で考え、あんぽん(相方)とも話し合ったうえで、「現状、籍を入れる必要はない」という結論に至りました。
そのうえで事実婚を選んだので、今のところ後悔も迷いもありません。
だから、男性目線で事実婚をおすすめできるかと聞かれたら、「人による」と答えます。
ただし、自分自身が納得して選べるなら、事実婚はかなり心地よい関係の形になり得るとも思っています。

まとめ
今回は、男性目線で事実婚を選んでよかったことを書いてみました。
ただ、これがすべての人にとっての正解だとは、まったく思っていません。
僕にとってはこの形が合っているというだけで、法律婚のほうがしっくりくる人もいれば、別のスタイルが合う人もたくさんいるはずです。
大事なのは、「どの形が正しいか」ではなく、自分たちが納得して選べているかどうかだと思います。
もし今この記事を読んでくださっている方のなかに、
- 結婚という形に、どこか引っかかりがある
- パートナーから事実婚を提案されたけれど、どう受け止めていいかわからない
- 自分たちの形を、自分たちで決めたい
と感じている人がいれば、事実婚という選択肢を一度視野に入れてみてもいいのかなと思います。
もちろん、無理に選ぶ必要はありません。
ただ、「結婚するか、しないか」だけではなく、「自分たちにとって心地よい関係の形は何か?」を考えるきっかけにはなるはずです。
僕自身は、事実婚を選んだことで、相手を1人の人間として見続けやすくなり、自分たちの話し合いで関係をつくっていく感覚を持てています。
その意味では、今のところこの選択をしてよかったなと思っています。
ということで今回はこのあたりで終わりにします。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、また。
