【体験談】事実婚を考える際に感じた悩みと不安
こんにちは。やまもです。
事実婚を考えるとき、「本当にこの選択で大丈夫なのかな?」「あとから後悔しないかな?」と、少なからず悩みや不安を感じる人もいると思います。
法律婚との違いがよくわからないことによる怖さや、親や周囲の目が気になって「理解されないかもしれない」という不安を抱える人もいるでしょう。
僕自身は、もともとあまり物事に対して強く悩むタイプではありません。
とはいえ、事実婚はまだ少数派の選択肢であることも事実です。だからこそ、大なり小なり、どこかに引っかかるような不安や迷いはあったのかなと思います。
今回は、そんな僕が事実婚を選ぶ際に感じた悩みや不安、そして葛藤について、自分の体験も交えながらお話していきます。
いま事実婚について悩んでいる方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
事実婚で多くの人が抱えるであろう悩み・不安
まずは、事実婚を考えるうえで、多くの人が感じやすい悩みや不安を整理してみます。
実際に考えてみると、不安のタネは想像以上にたくさんあります。
法律・制度について
- 法的に守られないのでは?
- 相続はどうなる?
- 医療同意はできる?
- 入院時に家族として扱われる?
- 生命保険の受取人にできる?
- 住宅ローンは組める?
- 共同名義にできる?
- 扶養に入れないのでは?
- 税制上不利になる?
- 年金はどうなる?
- 健康保険はどうなる?
- 内縁と何が違う?
- どこまでが事実婚として認められる?
- 住民票はどうするべき?
- 事実婚を証明する方法は?
- 公的書類でどう扱われる?
- パートナーが急死したらどうなる?
親・家族について
- 親にどう説明すればいい?
- 反対されたらどうする?
- 「ちゃんと結婚しなさい」と言われたら?
- 両家顔合わせは必要?
- 親戚にどう紹介する?
- 家族行事に呼ばれる?
- 親の世代に理解してもらえる?
- 親の介護のときの立場は?
- 相手の親が法律婚を望んでいる場合どうする?
- 家同士の価値観のズレ(宗教・政治・家柄)があったらどうする?
周囲からの見られ方について
- 友達にどう説明する?
- 職場にどう伝える?
- 「結婚しないの?」と聞かれるストレス
- 世間体が悪いのでは?
- 変わっていると思われない?
- 「同棲と何が違うの?」と言われる
- 「逃げ」「責任感がない」と思われない?
パートナーとの関係について
- 相手は本当に覚悟がある?
- 責任を取りたくないだけでは?
- 法律婚より軽い関係にならない?
- どこまでが約束?
- 別れやすい関係にならない?
- 自分だけ本気じゃない?
- 相手との温度感が違う
- 話し合いを避けられる
- 将来籍を入れるつもりはあるのか?
子どもについて
- 子どもはほしい?ほしくない?
- 子どもができたら籍を入れる?
- 認知はどうする?
- 子どもの姓は?
- 保育園や学校で不利にならない?
- 子どもにどう説明する?
- 戸籍上の扱いは?
- ひとり親扱いになる?
- 周囲からどう見られる?
経済面について
- 生活費はどう分担する?
- 共同財布?別財布?
- 貯金はどう管理する?
- 片方が仕事を辞めたら?
- 相手の借金が発覚したら?
手続きについて
- 事実婚の手続きは何が必要?
- 公正証書は作るべき?
- 契約書は必要?
- 同居の証明は?
- 住民票はどうする?
- 世帯主はどちらにする?
- 会社への申請は?
- パートナーシップ制度は使える?

事実婚を選ぶうえで実際に感じた悩み
事実婚に対して多くの人が抱えがちな悩みや不安をざっと挙げてきましたが、実際に僕自身が「事実婚を選ぶかも」と考えたときに引っかかったのは、突き詰めると大きく3つでした。
- 親の世代に理解してもらえるのか
- 相手に何かあったときに、家族として関われる・扱われるのか
- 子どもがほしい・できたときはどうするのか
ここからは、この3つについて、1つずつ深掘りしてお話していきます。
親の世代に理解してもらえるのか
僕個人としては、「自分の人生なんだから、自分で決めさせてくれ」と思うタイプです。
とはいえ、誰かと人生を歩むと決める以上、自分の問題だけでは済まないのも事実です。
どうしても親の存在は切り離せませんし、説明や共有は必要になってきます。
特に親世代にとっては、「結婚するのが当たり前」という感覚が強いという側面があります。
事実婚はまだまだなじみが薄く、価値観のギャップがあるのも自然なことだと思います。
中には、
「籍を入れる=責任がある」
「籍を入れない=覚悟がない」
と受け取る人もいるでしょう。
正直、「事実婚について細かく説明するのはちょっと面倒だな…」「どうやって伝えるのが正解なんだろう」と悩んだ記憶はあります。
親への伝え方
今振り返ると、親に対して改まって説得をしたというよりは、行動で示していったという感覚が強いです。
僕らは、事実婚を決める前(同棲している頃)に、以下のことをしていました。
- ふたりでそれぞれの親と会う
- 自分の親に両家顔合わせを提案する
- 実際に両家顔合わせを行う
- そのうえで、籍を入れないことを伝える
なので結果として、言葉で理屈を並べるというより、物事を線や行動で示す形になりました。
特に大きかったのは、両家顔合わせかなと思っています。
その場で将来について深い議論をしたわけではありませんが、親同士が顔を合わせて、同じ時間を過ごす機会をつくれたこと自体が大きかったと感じています。
特に深い意図はありませんでしたが、僕らの空気感や関係性、雰囲気を実際に見て感じたと思うので、結果として、事実婚に至るまでの流れは思っていたよりスムーズでした。
少なくともその時点では、「親に理解してもらえるのか」という悩みや不安は、ほとんどなくなっていました。

相手に何かあったときに、家族として関われるのか
人生、何が起こるかは本当にわかりません。
自分たちではどうにもできない外的要因で、突然大きな出来事に直面することもあります。
例えば、相手に万が一のことがあって、「家族しか立ち会い・面会ができません」と言われたら、その時に自分は家族として扱ってもらえるのか。
これは正直、いまでも完全に不安が消えたわけではありません。
現状のまま、特に何の対策もしていなければ、病院や医療機関の判断にもよるとは思いますが、高い確率で僕は“家族”として扱われない可能性があります。
もちろん、逆も同じです。
いざというときに「あなたは家族ではないので」と言われてしまう状況は、避けなければなりません。
だからこそ、
- お互いに治療や医療の場に同席・判断してもらうことを承諾する書面を用意しておく
- 必要であれば、事実婚であることを説明できる資料を整えておく
といった備えはしておいたほうがいいよね、という話をしています。
あとは、本当に「法的な証明」が必要な状況になったときのために、あらかじめ婚姻届を書いておき、必要なタイミングで提出するという選択肢も考えています。
今すぐ籍を入れるわけではないけれど、「絶対に入れない」と決めつけているわけでもないので、あくまでふたりの人生を守るための手段として持っておくという感覚です。
事実婚は自由度が高い分、こうしたもしもへの備えは、自分たちで考えておく必要があります。
ここは、僕が事実婚を選ぶうえで、いちばんリアルに悩んだポイントかもしれません。
子どもがほしい・できたときはどうするのか
今は強く望んでいなくても、将来の気持ちがどう変わるかは誰にもわかりません。
もし「子どもがほしい」と思うタイミングが来たら、そのときは改めて、事実婚という形がベストなのかを考える必要があると思っています。
法律婚であれば、原則として親権は共同になります。一方、事実婚の場合は法律上の扱いが異なり、手続きや親権の考え方にも違いが出てきます。
- 子どもの姓はどうするのか
- 戸籍上の扱いはどうなるのか
- 保育園や学校で不利になることはないのか
- 子どもが周囲からどう見られるのか
こうした点も、現実的に考えないといけません。
そして何より、僕らの選択のせいで、子どもに嫌な思いをさせてしまってはいけないので、ここは本気で向き合うべきところだと思っています。
まだ答えは出ていない
このテーマに関しては、いまの時点で「これが正解です」と言える答えはありません。
だからこそ、「今はこう思っている」という状態を共有しつつ、状況や気持ちが変わったときに、柔軟に話し合える関係でいられるかどうかが大事なのかなと感じています。
事実婚は、決めたら終わりではなく、その後も何度もアップデートしていく選択なのかもしれません。
子どもについては、真剣に話さないといけないタイミングが来るので、そのときにちゃんと向き合えるようにしておかないとなと感じています。
事実婚に対して悩む・不安に感じるのは当たり前
事実婚を考えるうえで、悩んだり不安に感じたりするのは、ごく自然なことだと思います。
親や周囲からの見られ方など、自分たち以外の人や要素も関わってくる話なので、何もかもがスムーズに進むほうがむしろ少ないはずです。
僕たちも、昔も今も、そしてこれからも、何かしらの悩みや不安はきっと出てきます。
でもそれは、法律婚を選んだとしても同じことなので、どんな形を選んでも、人生に迷いや葛藤はつきものです。
だからこそ、「不安がある=間違っている」と思わず、その都度ふたりで話し合って、アップデートしていけばいいのかなと思っています。
今回紹介した3つの悩みも、事実婚をちゃんと考えたからこそ出てきたものだと思っています。
深く向き合ったからこそ、不安が具体化しただけで、決してネガティブなことではありません。
悩みや不安があるのは当たり前と思っていれば、事実婚という選択を必要以上に怖がらなくてもいいのかなと感じています。
ということで、今回はこのあたりで終わります。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、また。
