【体験談】事実婚のメリット・デメリットとは?自由と不安のリアル
こんにちは。やまもです。
事実婚を考える中で、メリット・デメリットが気になるという人は多いと思います。
人生に関わる選択だからこそ、慎重になるのはすごく自然なことです。
ただ、これは事実婚に限らずですが、メリット・デメリットって絶対的なものではなくて、人それぞれの価値観によって大きく変わるものです。
例えば、事実婚の「自由さ」は、人によっては大きなメリットにもなりますし、逆に不安要素としてデメリットに感じることもあります。
また、法的な保護が少ないという点も、「縛られない安心感」と捉えることもできれば、「守られていない不安」と感じることもあるはずです。
だからこそ大事なのは、表面的なメリット・デメリットを見るだけではなく、その背景にある考え方や構造を理解したうえで、自分たちに合うかどうかで考えることだと思っています。
今回は、実際に事実婚で生活している中で感じているメリット・デメリットを、体験談も交えながらまとめていきます。
実際に感じている事実婚のメリット
まずは、実際に感じている事実婚のメリットを紹介していきます。
姓(苗字)を変えなくていい
現状の日本では夫婦別姓が認められていないため、法律婚の場合はどちらかが苗字を変える必要があります。
その点、事実婚は入籍をしないので、どちらも苗字を変えずにいられます。
僕たちは2人とも苗字を変えたくないという思いがあったので、この点はかなり大きなメリットでした。
どちらかが我慢する必要もなく、お互いの気持ちをそのまま尊重できたのはよかったなと思っています。
また、苗字変更に伴う免許・銀行・仕事関係などの各種手続きが不要なのも、地味に助かるポイントです。
制度に縛られず関係性を設計できる
少しずつ変わってきているとはいえ、法律婚には「夫婦とはこうあるべき」という前提がまだ残っていると感じます。
一方で事実婚は、そういった枠組みに縛られることがありません。
法律が関係性を定義しないからこそ、役割やルールを自分たちで自由に決められます。
「夫だからこうする」「妻だからこうあるべき」といった前提がない分、よりフラットに関係を築けるのが特徴です。
僕たち自身も、そういったしがらみに縛られたくないという気持ちがあって、事実婚を選んだという側面もあります。
法的に縛られないからこその対等さがある
法律婚はどうしても制度としての関係になりますが、事実婚はあくまで「個人と個人」の関係です。
法的な拘束力が弱い分(これはデメリットにもなり得ますが)、義務ではなく、お互いの意思で成り立つ関係になります。
「こうしなければいけない」という前提がないからこそ、自然と対等でいようという意識が強くなる感覚があります。
事実婚は、関係を維持する責任がどちらか一方ではなく、双方にある状態だと思っています。
結婚しないという選択をしながら一緒にいられる
事実婚は、入籍しないという選択をしながらも、パートナーシップを築ける形です。
結婚という制度に違和感があったり、そこに魅力を感じなかったりしても、お互い納得したうえで一緒にいられるのは大きなメリットだと思います。
よく「結婚するか別れるか」の2択になりがちですが、ある種事実婚はその間の選択肢にもなり、自分たちらしい関係を選べる形だと感じています。
その他のメリット
上で挙げたものに加えて、一般的に言われる事実婚のメリットも整理してみます。
■自由・価値観に関するメリット
- 結婚という制度に縛られない
- 姓(苗字)を変える必要がない
- 自分たちらしい関係性を築ける
- 役割(夫・妻)にとらわれない
- 世間体よりも実態を重視できる
- 結婚観に違和感がある人でも選びやすい
- 個人としてのアイデンティティを保てる
■関係性に関するメリット
- 一緒にいる理由が常に意思ベースになる
- 関係を続けることに主体性が生まれる
- 惰性の関係になりにくい
- 無理に関係を続ける必要がない
- 適度な距離感を保ちやすい
- 対等な関係を築きやすい
- 関係性を言葉や行動で確認する機会が増える
■金銭・生活面のメリット
- 財布の分け方を自由に決められる
- 家計管理のルールを柔軟に設計できる
- 共働き・別財布など多様な形を選べる
- 経済的に自立した関係を築きやすい
- 離婚時の財産分与などを気にしなくてよい(※事前に設計も可能)
■手続き・制度面のメリット
- 婚姻手続きが不要(手間が少ない)
- 離婚手続きが不要
- 関係の開始・終了のハードルが低い
- 契約ベースで関係を設計できる(事実婚契約など)
■ライフスタイル面のメリット
- 同居・別居を自由に選べる
- 転勤・働き方に柔軟に対応できる
- 家族の形を自由にデザインできる
- 結婚式をする/しないも自由
- 子どもを持つ・持たないの選択がしやすい
こうして見ると、事実婚のメリットは、何かが用意されているというよりも、自分たちで決められる余白があることそのものにある気がします。
その分、考えることや決めることは増えますが、それを前向きに捉えられる人にとっては、すごくフィットする形なんじゃないかなと思います。
実際に感じている事実婚のデメリット
事実婚のメリットとデメリットは表裏一体で、ここまで挙げてきたメリットは、そのままデメリットにもなり得ます。
感じ方は人それぞれですが、自由であることが不安につながる人も多いのかなと思います。
ということで、ここからは実際に感じているデメリットをまとめていきます。
法的な保障が弱い
事実婚の一番大きなデメリットは、やはり法的な保障が弱いことです。
法律上の配偶者ではないため、自動的に守られる仕組みがありません。
例えば、
- 相続権がない
- 医療同意や面会に制限が出る可能性がある
- 税制優遇や扶養制度が使えない
といった点は、かなり大きなポイントです。
自分たちもこのあたりは事前に話し合っていて、「もしものときどうするか」はある程度決めています。
とはいえ、まだ準備が十分とは言えない部分もあり、今後しっかり整えていく必要があると感じています。
一方で、こういった話題は普段なかなか向き合わないものでもあるので、結果的にしっかり話し合うきっかけになったのはよかった点でもありました。
周囲への説明が面倒な場面がある
事実婚はまだ少数派な選択なので、どうしても理解されにくい場面があります。
特に親世代や職場の上司などには、「なんで結婚しないの?」と聞かれることも多いです。
その都度説明するのが少し面倒に感じることもあり、僕たちはあえて自分たちから積極的に話すことはあまりしていません。
このあたりは、環境や周囲の価値観によっても感じ方が変わりそうです。
社会的に関係が認められにくい
制度がないことの裏返しとして、社会的に関係が認められにくい場面もあります。
事実婚は書類上は他人扱いになるため、「配偶者」として扱われなかったり、手続きや契約で不利になったりするケースも考えられます。
現時点では大きな不便は感じていませんが、今後ライフステージが変わる中で影響が出てくる可能性もあるなと思っています。
そのため、事実婚契約や証明書のような形で、関係性を示せる準備はしておいたほうがいいと感じています。
関係の安心感を制度で担保できない
法律婚の場合は、制度によって関係がある程度固定されますが、事実婚はそうではありません。
法的な拘束力がない分、関係の継続は完全にお互いの意思に委ねられます。
いつでも解消できる関係だからこそ、その点に不安を感じる人もいると思います。
だからこそ、信頼関係や相手を尊重する気持ち、そして日々のコミュニケーションがより重要になるなと感じています。
将来設計をすべて自分たちで決める必要がある
事実婚には、法律婚のような型やロールモデルがほとんどありません。
そのため、子どものこと、老後のこと、お金のことなど、将来に関する重要なテーマはすべて自分たちで決めていく必要があります。
これまでの内容とも重なりますが、総じて「しっかり話し合うこと」が前提になる関係だなと感じています。
その他のデメリット
メリットと同じように、ここまで挙げた内容も含めて、一般的に言われる事実婚のデメリットも整理してみます。
■法的・制度面のデメリット
- 法律上の配偶者として扱われない
- 相続権がない(遺言などの対策が必要)
- 配偶者控除が適用されない
- 健康保険の扶養に入れないケースがある
- 税制上の優遇が受けられない
- 医療同意や面会に制限がかかる場合がある
- 住宅ローンや各種契約で不利になることがある
- 年金の遺族給付が受けられない可能性がある
- 会社の福利厚生(配偶者手当など)が対象外になる
■社会的・周囲の理解に関するデメリット
- 親や親戚の理解を得にくい場合がある
- 「なぜ結婚しないの?」と聞かれることがある
- 説明する手間がかかる
- 社会的にはまだ少数派である
- 偏見や誤解を受けることがある
- 書類上の関係性がわかりづらい
■関係性に関するデメリット
- 法的な拘束力がない分、不安を感じる人もいる
- 関係が不安定に感じられる場合がある
- 「いつでも別れられる」という心理が働く
- 周囲から軽く見られる可能性がある
- 将来設計が曖昧になりやすい
- 結婚しているという安心感が得られない人もいる
■子ども・家族に関するデメリット
- 子どもの戸籍が片親になる
- 父親の場合は認知手続きが必要になる
- 子どもへの説明が必要になる可能性がある
- 学校や行政手続きで説明が必要な場面がある
- 家族としての社会的認知が弱い
■金銭・生活面のデメリット
- 収入差がある場合、負担バランスの設計が難しい
- 財産の共有ルールが曖昧になりやすい
- 別れたときの財産分与がトラブルになりやすい
- 明確なルールがないと不公平が生まれやすい
■将来・リスクに関するデメリット
- 病気や事故など「もしも」に備える必要がある
- 老後の保障が弱い
- パートナーが亡くなった際の手続きが複雑
- 長期的な安心感を持ちにくい人もいる
- 関係を維持するために継続的な話し合いが必要になる
こうして見ると、事実婚のデメリットは、制度が用意してくれているものがない分、自分たちで補う必要があることに集約されると思います。
メリットと同じく、この部分を「自由」と捉えるか「不安」と捉えるかで、事実婚の向き・不向きは大きく変わってきます。
事実婚のメリットとデメリットの感じ方は人それぞれ
ここまで、事実婚のメリットとデメリットをまとめてきましたが、人によっては「これだけデメリットがあるのに、よく事実婚を選んだね」と感じるかもしれません。
特に、安定や制度を重視する人や、周囲の目を気にしやすい人、不安を感じやすい人にとっては、デメリットのほうが大きく見える選択だと思います。
ただ一方で、ここまでデメリットとして挙げてきたことも、見方を変えれば誰かにとってはメリットになります。
事実婚はあくまで数ある選択肢の1つでしかありません。
実際、僕たちも事実婚を選びましたが、これが正解だとは思っていません。
それでも、「自分たちで選んだ」という納得感があるのは、すごく大きいなと感じています。
誰かの正解に合わせる必要はなくて、自分たちに合っているかどうかが一番大事なんじゃないかなと思います。
ということで、今回はこのあたりで終わりにします。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、また。
